Bergamo11 ページ12
.
とある日の午後。
沖田さんが寝ているのを確認し、部屋から出る。
城内を散歩しようと下駄に足を通し、城内から外へと出たのだった。城外に出ても周りには大きな塀があって外の景色など到底見ることができない。
これだから城内は面白くない。
「ーーー離してください!」
「___!……_________!!」
散歩していれば、小さくそよの声が聞こえてくる。
ただならぬことを感じ、声のするほうへ向かってみる。
そこには腕を掴まれて抵抗しているそよと見たことのない男がいた。
「何をしてるのですか」
「A姉様!!」
「ーーーチッ。早く来い!!」
「きゃっ!」
私を見た男は、舌打ちをこぼすと無理やりそよを引っ張る。城内の者でないことは一瞬にしてわかった。
二人に近づき、男の腕を掴みあげる。
「妹をどうするつもりですか」
「お前ェ将軍家の者なのに俺たちが怖くないのか?」
「俺たち…?」
「A姉様!!」
「……っ!」
そよの叫び声とともに後ろを振り向けばもう一人の男が金属棒を構えて、私にそれを振り落としていた。
間一髪のところで腕で防御する。
「そよ!沖田さんたちを呼んできて!」
「は、はい…!!」
そよにそう伝えれば、隙ができてしまったせいで男に腕を掴まれてしまった。
「ハッ、馬鹿な女だ。一人になれば我々がお前を捕らえることができるのは目に見えておるだろうに」
「……っ」
「お前が将軍家のもう一人の姫君だなァ?俺たちと一緒についてきてもらおうか」
「お断りします」
ギッと睨みつければ、男は私の首筋に小さな刀を添えたのだった。
.
303人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狛犬と朧月+ - あなたの作品、いつも楽しんで読ませていただいています。とても面白くてすっかり大ファンです!続きスッゴク気になります、これからも頑張って下さい!! (2017年11月10日 21時) (レス) id: 9604c8573d (このIDを非表示/違反報告)
reiponn(プロフ) - 歪んだ愛情、愛してる、小さなうさぎどれも見てます!この作品もすっごく大好きです!これからも頑張ってください! (2017年8月24日 20時) (レス) id: 61a6d8b17c (このIDを非表示/違反報告)
夏向@テスト期間は低浮上(プロフ) - 美桜さん» はい、確かにコメントするのは久しぶりです(笑)でも美桜さんの作品は更新される度にニヤニヤキュンキュンしながら読んでますよ〜! (2017年8月22日 21時) (レス) id: 2e5a8262c2 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - nonさん» コメントありがとうございます!次はヤンデレと言いましたが、多分イクメンパパ出すかもしれないです笑笑でも!ヤンデレも出しますよ!お話はいろいろ溜まってきてますので。その前に沖田さん出すので待っててくださいね!! (2017年8月22日 20時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 黒狐の信乃さん» コメントありがとうございます!ヤンデレ初挑戦で展開的にも面白いやつ考えてるので待っててくださいね! (2017年8月22日 20時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:美桜 | 作成日時:2017年5月28日 12時