団長と、あんなコト。【神威】

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神威「おっ、今日は焼き魚じゃん。地球のご飯だネ」


『そうだね』




午前8時10分。

支度を済ませ、また寝ようとしていた神威を引きずって食堂にやってきた。



食堂は9時までが団員の利用時間。
それ以外で来ると食堂の皆さんに迷惑になるからその時間前にはもう食事を済ませておきたいのだ。





神威「あっ、魚もーらいっ」


『……………あっ、』




そして、最後に、と残していた焼き魚。
隣からひょいとそれを奪われたしまった。



私は彼のこういうところが嫌いだ。





『人が最後にとって置いたのに……』


神威「えっ、Aって好きなものは最後にとるタイプ？俺は先に食べるタイプだからAもそうかと思ってたよ。ごめんね」


『………………』





世界、いや宇宙は自分が中心に回っているとでも思っている神威は、誰かれ構わず、自分の好みの食べ物を奪っては食べるのだ。



団員たちもそれに困っているのだが、団長であり、戦闘狂、そして食べ物に関してうるさい神威には反抗できずにいる。


そして、私もそれだけは神威に言えない。それは団員たちと同じ理由じゃない。

だって、食事をしているときの神威って……。





神威「あー、うまい」






幸せそうに食べてて、とても可愛いんだもの。





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