団長と、あんなコト。【神威】

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『ねぇ、神威』


神威「なに？」


『今日のタルタルソースは一段と美味しいね』


神威「……そ」






ご飯の最中。
Aは、プライベートに切り替わったようだ。俺のこと、「神威」だって……。可愛い。

だけど、笑顔で大盛りのタルタルソースを食べている彼女には苦笑いしか生まれない。どんな味覚をしているのか不思議である。

犬のエサでも猫のエサでもない。





『ごちそうさまでした』


神威「……えっ、もう食べ終わったの？」


『もうお腹いっぱい。先に部屋に帰ってるね』


神威『…………うん』






Aは基本的に俺よりかは少食であるため、三杯のご飯を食べ終えると部屋へ帰ってしまった。

一人、取り残された俺。
残り10杯のご飯を急いで平らげる。



Aが寝る前に、Aとイチャイチャしなければそういうことをする時間がないのだ。仕事中に、イチャイチャしようとすれば毒を吐かれるし、何より睨まれるのが怖いし悲しいから。





神威「ごちそうさま」




パチンッと手を合わせて挨拶をすると、急いでAの部屋へと向かった。

ノック無しに彼女の部屋へと入る。



ーーー容赦無く飛んできたクッションが俺の顔に激突した。





神威「ぶぁっ…！」


『だから、ノック無しに入ってくんなって言ってるでしょ！！』


神威「だからって本気で投げてこなくていいだろ」





着替え中に入ってきてしまった俺に、Aはマジギレだ。別にもう何度もAの裸なんて見ているのに。






『誤解生むようなこと言わないで』


神威「人の心読むなよ」


『いいから出て行って。邪魔』






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