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抱かれるかこのセーターを着るか二つに一つ。
どちらかを選べと言われれば、抱かれるのだけは勘弁して欲しいので否が応でもセーターを選んでしまう始末。
『ーーー絶対無理』
再び締め切った脱衣所で両手に広げてそれを見つめる。……が、やはりこのセーターは何かとやばいだろう。
このセーターを着たところで彼は何がしたいのかわからない。ただのバカである。
神威「Aまだー?」
『まだ』
神威「早く着ろよ遅いなァ。それとも何。俺に抱かれたいの?」
『黙ろうか』
扉の向こうから聞こえてくる神威の気の抜けた声に、イラつき始める。
『(10分だけ。少し辛抱すれば寝間着を着せてくれる、はずだ)』
意を決してそれに腕を通す。
鏡を見ればやはり背中が全開に開いていた。ブラなんて夜はつけないタイプだから持ってきてなく。開いている隙間から胸のラインがはっきりと現れているし、お尻のギリギリまで開いているから背中が寒い。
これは生理的に男(特に童貞)を殺してしまうほどの威力を持っているようだ。
『ーーー着替えたけど……。これ寒い』
神威「いいよ。どうせ後で
『これで何をするのよ……』
恥ずかしさで顔が赤くなっていく。
神威の座るベッドまでいくと手を引っ張られ引き寄せられた。
『ちょ…!』
神威「やっぱり有名なセーターだけあるね。すごい、えろい」
『何コレ、有名なの?!』
神威「うん」
こんなものどこかの変態男しか興味なさそうである。驚きを隠せずにいると神威はそのまま私をうつ伏せになるように押し倒した。
『ちょっと!何するの』
神威「何って、ねぇ?」
『ひゃあ?!』
全開に開いている背中に舌を這わせる神威。思わず変な声を出してしまいさらに顔に熱を貯まらせていった。
『だ、抱かないって…!んっ、言ったじゃん!』
神威「えっ?俺、抱かれるかこのセーターを着るかって言ったんだよ。このセーターを着れば抱かない、なんて言ってないし。
ーーーそれに、寒いならこうやって温めてあげたほうが俺もAも温まれるでしょ?」
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あかり - 神威は好きな食べ物最後にとっておくタイプですよね (2017年9月20日 4時) (レス) id: 0b7d25f173 (このIDを非表示/違反報告)
神鬼*con(プロフ) - ホントだ!出てる!今ネタバレ検索して知ったきゃぁぁぁぁぁ!!!!格好良い!!!お会いしたかった…!!!………取り乱した。ごめんなさい(。-人-。) (2017年5月17日 23時) (レス) id: 9c6dd41a0c (このIDを非表示/違反報告)
神鬼*con(プロフ) - え?!神威くん出た!? (2017年5月17日 23時) (レス) id: 9c6dd41a0c (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 神鬼*conさん» 神威くんが惚れるまでのお話を書きつつ「あぁあああ!!」ってなってる笑もう今週号のジャンプで私の愛のバロメーターが上がりまくりだから。 (2017年5月17日 22時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
神鬼*con(プロフ) - 美桜さん» なるほど!確かに多いですよね!私も夢女子をやめるつもりはありません。おお!長い!早く見たいです!神威くんの片想い好き笑 (2017年5月14日 10時) (レス) id: 9c6dd41a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作成日時:2017年4月30日 12時