25↓星潰し ページ27
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星潰しの日の彼の瞳は、普段より倍素敵である。
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今日は、鬼兵隊の高杉様たちと合同で星潰しがある。星潰しのある日、団長は誰より早く起きて準備体操という名の腕慣らしをしている。
『…………………』
神威「あれっ、Aおはよう。もう、俺の姿そんなに見つめちゃって。惚れ直した?」
『いえ……、いつもこんなだったらな、と思っただけです』
そう、星潰しの時の彼は気合十分で。いつもこんなんだったら、いいのに…と心の中で彼にため息をついた。
神威「A、無理はするなよ」
『……わかってます』
神威「本当は連れて行きたくないんだけどね」
『仕事ですから』
基本的、彼は私を戦場には出したくないらしい。
こんなむさ苦しい男だけの集団に一人女である私は、否が応でも戦場にはでなければならない。
団長の女だからと言って甘く見られるのも私は嫌なのだ。
……とは言っても以前、星潰しで私が大怪我を負ってしまって以来、団長はものすごく心配性になっている。行かせたくないと何度か言われた私だが、仕事熱心である私がそんな簡単に引き下がるわけもなく。
『(いや、でもあの時は……。勝手に躓いて頭を打っただけなんだけどな)』
そう、自分でも馬鹿だと思っている。
一通り片付けた後に、段差に躓いてそこらへんの石に頭をぶつけてしまったのだ。最後の最後で石に油断をしてしまった私を、皆が敵にやられたと思い込み大騒動になったのだ。特に団長が。
『(そういえば、あの時はゴタゴタしてて訳を話してなかったな)』
そのせいか、未だに第七師団の全員があの時の怪我は敵のせいだと思っている。団長もそう思い込んでいるから、今頃「自滅しました」なんて言えるわけもなく。
神威「何かあったら、大声出してね。すぐに飛んでいくから」
『だから、大丈夫ですって』
神威「いや、ていうか俺から離れないでお願いだから。首輪でもしとく?」
『それは勘弁してください』
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あかり - 神威は好きな食べ物最後にとっておくタイプですよね (2017年9月20日 4時) (レス) id: 0b7d25f173 (このIDを非表示/違反報告)
神鬼*con(プロフ) - ホントだ!出てる!今ネタバレ検索して知ったきゃぁぁぁぁぁ!!!!格好良い!!!お会いしたかった…!!!………取り乱した。ごめんなさい(。-人-。) (2017年5月17日 23時) (レス) id: 9c6dd41a0c (このIDを非表示/違反報告)
神鬼*con(プロフ) - え?!神威くん出た!? (2017年5月17日 23時) (レス) id: 9c6dd41a0c (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 神鬼*conさん» 神威くんが惚れるまでのお話を書きつつ「あぁあああ!!」ってなってる笑もう今週号のジャンプで私の愛のバロメーターが上がりまくりだから。 (2017年5月17日 22時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
神鬼*con(プロフ) - 美桜さん» なるほど!確かに多いですよね!私も夢女子をやめるつもりはありません。おお!長い!早く見たいです!神威くんの片想い好き笑 (2017年5月14日 10時) (レス) id: 9c6dd41a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作成日時:2017年4月30日 12時