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『ーーーやはり、とても素敵(な上司)ですね』
思ったことを率直に述べれば、神威は眉間にしわを寄せた。それに気づかないAは、お茶を一口飲んで、また口を開く。
『また子さんがとても羨ましいです。高杉さんみたいな素敵な方(上司)がいらっしゃって……。私もああいう(上司)方がそば(仕事場)にいてくれたら、きっと幸せ(苦労しない)でしょうね』
神威「えっ……。A、お前……」
『……?』
Aが淡々と頬を染めて高杉のことを褒め出すものだから神威は戸惑ってしまった。カッコの中身まで彼は読み取れていないのだ。
神威「(《素敵な男》で《俺じゃなくてシンスケが隣にいて》、《幸せになれる》?それは俺と別れてシンスケと付き合いたいということなのか。この短時間の間でAはシンスケに堕ちてしまったのか)」
神威の頭の中で繰り広げられる被害妄想はパンク寸前。Aのカッコの中身がしっかりと彼に伝わっていれば彼の被害妄想はここまで膨らまなかったはず。
『最後にこんな素敵なものまで頂いて。本当素敵な人、……うわっ?!』
神威「A!!」
これ以上、彼女の口から他の男の話なんて聞きたくなかった神威は未だに高杉のことを話すAを二人が座るソファーに押し倒した。
驚くAはパチパチと目を瞬きさせた。
自分が今、なぜこんなことになっているのかわからないのである。
神威「お前、誰の
『……?誰のとは……。私は私のものじゃないですか?』
神威「いや…、そうだけど。お前は俺のモノなの。わかる?」
『いいえ、全然わかりません。私は私のものですよ。何を言ってるんですか。さっきからおかしいですよ』
神威「おかしいのはAじゃん。何、そんなにシンスケのほうが俺よりいいの?別れたいっていうの?」
『はい?』
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あかり - 神威は好きな食べ物最後にとっておくタイプですよね (2017年9月20日 4時) (レス) id: 0b7d25f173 (このIDを非表示/違反報告)
神鬼*con(プロフ) - ホントだ!出てる!今ネタバレ検索して知ったきゃぁぁぁぁぁ!!!!格好良い!!!お会いしたかった…!!!………取り乱した。ごめんなさい(。-人-。) (2017年5月17日 23時) (レス) id: 9c6dd41a0c (このIDを非表示/違反報告)
神鬼*con(プロフ) - え?!神威くん出た!? (2017年5月17日 23時) (レス) id: 9c6dd41a0c (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 神鬼*conさん» 神威くんが惚れるまでのお話を書きつつ「あぁあああ!!」ってなってる笑もう今週号のジャンプで私の愛のバロメーターが上がりまくりだから。 (2017年5月17日 22時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
神鬼*con(プロフ) - 美桜さん» なるほど!確かに多いですよね!私も夢女子をやめるつもりはありません。おお!長い!早く見たいです!神威くんの片想い好き笑 (2017年5月14日 10時) (レス) id: 9c6dd41a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作成日時:2017年4月30日 12時