団長と、あんなコト。【神威】

01↓とある二人の関係性 ページ3

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真っ暗な宇宙を彷徨う大型宇宙戦艦機。
その所有者は、宇宙海賊春雨第七師団の団長、《春雨の雷槍》と恐れられている神威という夜兎の少年である。


第七師団は団員が全て戦闘種族夜兎族で構成されており、最強部族として他の団からも一目置かれているほど。




『団長、』


神威「あっ、A。何？」


『書類……』




そんな彼は自室でポテチをバリボリと頬張っていた。そんな彼の元を尋ねてきたのは第七師団の紅一点。男ばかりの団員の中に埋もれている一人の女、A。


Aも神威と同じ夜兎族。
女ということで男以上に肌の色は白く、桃色でふっくらした唇を持つ。そして、肩上の茶髪のショートヘア。


神威も負けずと肌は白く、女みたいな顔をしているが、彼女の綺麗さかつ可愛さにはさすがの自信家の自分も負けるほど。





神威「A、こっち」


『え？』


神威「はぁ、好き」





Aを近くに呼び、抱きつく神威。
そう、神威とAは恋仲である。


抱きつき、耳元で愛を囁く神威はAにベタ惚れであり、溺愛している。他の団員と喋っていれば割り込んで話を変え、Aが他の団員に話しかけようとすれば「俺が代わりに呼んであげるよ」と言うほどの溺愛っぷり、いや独占欲の強さ。


そんな団長に愛されているAであるが、




『ーーーやめて。今仕事中。
触らないで。抱きしめないで。仕事して』




神威の胸を押し、離れるAは仕事にくそ真面目だ。負けじと神威も抱きしめなおすが、Aの仕事に対する執念は強すぎるため。

あまりしつこいと。




『やめろって言ってんじゃん。私、団長みたいな(しつこい)人嫌い。』


神威「え」




キレて神威への毒を吐くのだ。





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