【銀魂】溢 れ る 愛 情 .

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「やっと帰ったかあの野郎」


『もうふたりとも会えば睨み合うんだから』


「いつまで経っても気に食わねー野郎でィ」





静かになった部屋。
総悟の隣に座ると彼は私を自分に引き寄せる。



そっと手でお腹に宿る新しい生命を摩る。
「さっさと生まれて来い」とブツブツ言い出す総悟。





「男ならやっぱ剣術教えねーとな」


『総悟が師匠…？……っぷ、ふふふっ！
似合わなーい』


「ふざけんな。俺にはなんだって似合うんだよクソアマァ」






笑うな。と私の頭を軽く小突く総悟にお返しと言わんばかりに頭を叩く。強く叩きすぎたせいか、総悟はコーヒーのカップに頭をぶちまける。





「いつかと同じじゃねェか。痛ェよ」


『ごめんごめん。
ーーーそれにしても幸せだなぁ』




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ゆらゆらと風が外から入ってくる。
庭でせっせと何かして遊んでいる桜兎を二人で見つめ。





「これからもだろ。
これから生まれてくるガキも桜兎も……、ガキ二人もテメェもまとめて俺が愛してやらァ」


『うん』


「ーーーだから、お前ェは安心して俺のそばで笑ってろ」






総悟はそう言って私に一つキスを落とす。
離れる唇が惜しくて、今度は私からキスをして。





『お兄ちゃんだけに言うのは総悟が後で拗ねちゃうから、いいこと言ってあげる』


「ん、なんでィ」




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溢れんばかりの愛情を貴方からもらったから。






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『ねぇ、総悟』





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今度は、私が貴方たちに。





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『愛してる』






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たくさんの愛情をあげるよ。





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