【銀魂】溢 れ る 愛 情 .

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神威



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最近の俺は、以前とは少しばかり変わったようだ。




ーーー"妹"への感情が完全になくなったとはまだ言えないでいる。





「あっ！かむいおじちゃーん！」


「はは、"おじちゃん"はやめて欲しいなァ」





2ヶ月に一度、俺はAと沖田総悟の元に訪れる。その目的は、"二人の子"である桜兎に会いに、だ。


庭先で遊んでいる彼女を遠くからみていれば俺の視線に気づいたらしく走って俺の方にやってくる。




ーーー愛らしい。



昔のAにそっくりだ。





「お母さんはいるかぃ？」


「うん！おうちの中にいるよ」


「そっか」





桜兎を抱っこして、玄関のチャイムを押すと、ガチャリと開いて顔を出したのはお巡りさん。

来やがったな、とめんどくさそうな顔をする彼に笑みを貼り付ける。





「パピー、かむいおじちゃんマミーに会いたいんだって」


「……しゃねーなァ。入れ」


「お邪魔するよ」

「おじゃまするヨ〜！」






俺を真似て桜兎も言う。

俺の腕の中の桜兎を取り上げるお巡りさんに、ニコッと笑って奪い返す。それを何度もやっていると桜兎がグズリ始めた。





「ひっく……、ひっく……」


「テメェが大人しく俺に返さねーから桜兎が泣いちまったじゃーねーか。死んで詫びれ」

「何言ってんのサ。お父さんの顔が怖いって泣いてるんだよ」


「二人ともけんか……、めっ…！」


「「！」」






俺たちの腕の中からいつのまにか脱出していた桜兎は俺とお巡りさんの手を掴んで無理やり握手させる。


その顔が可愛すぎて、俺ら男は喧嘩をやめざるおえない。






『ちょっとさっきから何やってるの。すっごい煩いんだけど！

ーーーって、お兄ちゃん！』


「マミー！」


「やっほ、久しぶり」







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