【銀魂】溢 れ る 愛 情 .

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総悟が遅番の日。

桜兎と一緒に公園へと行った彼らが夕方に帰って来た。総悟は隊服に着替えるとそのまま屯所へと帰っていき。



リビングで大の字になり天井を眺めている桜兎の隣に腰かけた。






「ねー、マミー」


『どうしたの？』






桜兎は起き上がり、私の前に正座すると至極真剣な顔をしていた。





「ーーー私とパピーって全然似てないってお友達に言われたの」


『え……』


「マミーとは瓜二つで時々来てくれる神威おじちゃんとも似てるけど、パピーとは全然似てないねって」





私を見る桜兎の瞳がまるで、

ーーー本当にお父さんとの子なの？
と訴えているさのようで。


胸が張り裂けそうになる。




私は、桜兎を抱きしめた。





『ーーー貴方は総悟、……お父さんの子よ。大丈夫、……激辛好きな所だってちゃんとお父さんと同じじゃない』


「うん」


『…………っ。ごめんね、……ごめんね、』


「マミー…」






涙が出て来そうになってしまう。
愛するこの子に嘘をついているのだと。たとえ優しい嘘だとしても、いつかはこの子を傷つけることになるだろう。




泣いちゃだめ。

母親になる前に決意したこと。子供たちの前では絶対に弱いところは見せてはいけないということ。






「なんでマミーが謝るの？」


『えっ』


「私、パピーと似てないからって落ち込んでる訳じゃないよ。だってパピーは桜兎のこと大好きだもん！いーーっつも私のこと好きってちゅーしてくれるよ」







笑顔でいう桜兎。
私が考えていた以上に桜兎はそんなことは一切考えていなかったようだ。


溢れるほどの愛情を総悟から受けている桜兎だからこそ。わかっているところがあるのだろう。





『桜兎。ママとパパのところに生まれてきてくれてありがとう』


「どういたしまして！」


『愛してる』


「私もー！」





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