【銀魂】溢 れ る 愛 情 .

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万事屋から離れたところの寿司屋に来たため、帰りをぼちぼちと二人で並んで帰っていればAが手を「ん！」と差し出して来た。






「しゃねーなァ。繋いでやらァ。10分5万な」


『高っ！』


「テメェからのキス一回で5%引きしてやらァ。べろちゅーだったら、奮発して半額でィ」


『誰がするか馬鹿野郎』






「もういいよ」と半ば落ち込んでいるAの手をつないでやると「ぐぬぬ…！」と変な声をあげて頬を染めた。


……ったく、いつまで経っても飽きねー野郎だ。




だからこそ、一緒にいたくなるのか。






「ガキが生まれたら俺、もっと頑張らねーとな」


『今のままでいいよ。総悟にパパなんて似合わないけど、総悟らしくいてほしいな私は』


「ンなこと言ってっと、俺変なコトしかガキに教えねーぞ」


『そこだけは訂正しておくよ。
しっかりしたお父さんになってね』






ガキが生まれればやはり屯所にAとガキを済ませる訳には行かないだろう。優しい近藤さんのことだから許可はしてくれるだろうが、他の隊士らに示しがつかない。


かと言って、万事屋にAを済ませるのは俺の気がすまねー。つーか、嫌だ。





「(つーこたァ、マイホーム……)」






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『ーーーねぇ、総悟……。ちょっとトイレ…』





一人でそう考えていれば、Aは少し顔を青くしてそう言ってきた。そのまま、大きなデパートの中へと入っていき。

付き添って中に入るが、さすがに女子トイレの中に入るわけにはいかない。







「テメェ、食い過ぎたから腹壊したんだろィ」


『…………ご、ごめん……。ちょっと待ってて……』



「ここにいるから何かあれば大声出せよ」







Aが便所に入っていくのを見届けると、近くの壁に背もたれて携帯で《新居》と入力した。





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