【銀魂】溢 れ る 愛 情 .

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沖田



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臨月を迎えたAは、もういつガキが生まれてきても大丈夫らしい。ここまで特に何もなかったことに感謝する。



俺の肩の怪我も今じゃすっかり完治し、また前のように万事屋に入り浸っている。





ーーーそして、今。俺は最大の敵に旦那と一緒に戦っていた。






「ーーーやっぱこっちだろ」


「なんで男用なんですかィ」


「なら何？Aの腹ン中の赤ん坊は女だっていいてーの？」







ーーー少なくともそう感じてやす。


俺の勘は女だ。




今、ベビー用品にて旦那と並び生まれてくるガキの服選びをしていた。女か男か。男女共用の服も揃っちゃァいるが、ここはやはり。






「こっちの方がアイツ、好きそうでィ」


「そうかいそうかい。ンなら、俺はAにこれを買ってやろ」


「アンタ金あるんですかィ」


「おう、任せてろ。ババァがくれたんだ」






男服を選んでいた旦那は諦めたのか、次にオルゴールメリーを手探りに見極める。



購入した後、少し野暮用があったため、旦那に全て荷物を預けると旦那と別れて歩き出す。野暮用とは、本屋に行くことだった。


立ち並ぶ本棚からとある棚を探して行く。




「ーーーあった、ここか」



指で探しながら、とある本を二つ手に取った。それを購入して万事屋に戻ることに。

歩いていると、ちととある店のショーウィンドウの前で立ち止まった。そこに並ぶ数々の小さな傘。




「(Aは夜兎だから、生まれてくるガキもやっぱ夜兎だよな)」




レインコートに傘を差している子供のマネキンを見て、こんなガキが生まれるのかと想像する。Aに似たーーー女がいい。






「ありがとうございましたー」




本を二冊片手に、傘を一つ片手に万事屋へと再び向かう。





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