【銀魂】溢 れ る 愛 情 .

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駄目だ、先ほどから目眩がする。
心臓を流れる血の音も尋常じゃない。




「Aさん、三番診察室へどうぞ」




名前を呼ばれ、そこに診察室に入る。
そこでいろいろと診察を受けて、機械検査までも行われてしまった。



……そして、出された結果は。




「安心してください」




その一言にほっとしたのもつかの間。






「ーーーおめでとうございます。3ヶ月ですよ」


『…………うそ……』





そんな結果を望んでいたはずじゃない。
何もない、お腹の中に新しい生命を宿しているはずもない。



自分の中で自己解釈していたはずなのに。






「大丈夫ですか？」


『ーーーこの子……、私の愛してる人との子じゃ、ない……』


「え？」


『……………ど、どうしよう………っ』






涙が止まらなかった。

総悟との子じゃないと正確に判断できるのは、総悟とソウイウ行為をしていないからだ。私と約束していたらしいその約束も、今の私にとって触れ合うことなんてできないでいた。



そして、お兄ちゃんとのソウイウ行為でナカに出されてしまった。きっと、99%、私の中に芽生えた新たな生命は、





ーーー総悟と繋がりのない、お兄ちゃんとの子だ。






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『ーーーということなんです』


「………嘘だろ、お前……総一郎くんに何ていうんだ」


『総悟には正直に伝えるつもりです。私は総悟を信じてるからないとは思いますけど、もし反対されたときは別れる覚悟です。そのときは私、この子が生まれるまでの間万事屋に居候していいですか？』


「別に俺はいいけど……、男としてはそう簡単に納得する話じゃねーよ。俺も付き添って、3人で話し合った方がいいんじゃねーか？」


『ーーーきっと大丈夫。総悟だもん……』







"産む覚悟"

病院の先生からは「あなたが辛いというのなら早期中絶をお勧めします。私たちとしてはお勧めはしたくありませんが、あなた方二人の問題ですのでいい結果を考えて相談しあってください」と言われてしまった。



戸惑い、困惑する私だったけどそんな簡単に新しい生命を殺してしまうようなことはしたくない。

そしめ、決断したのが。




ーーー産む、ということ。




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