【銀魂】歪 ん だ 愛 情 .

歪40 ページ41

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次の日の朝。


目が覚めればもう隣には彼はいなかった。
綺麗に畳まれた布団から彼の体温はもうなくなっていて、私が目覚める前に行ってしまったのだろうと一息吐くと私も起き上がり身支度を始める。




今日は休み。

チャイナ服に腕を通し、土方さんの部屋へと向かった。中は静かで、「すみません、土方さん」と声をかけてみるが反応がない。



『……いないかぁ』


「どうした、Aちゃん！」


『あ…、近藤さん。
おはようございます。総悟見てませんか』


「あぁ、あいつなら珍しく早起きしてトシを連れて見回り行ったぞ！」


『そうですか』





いつもなら、私より遅く起きる彼が珍しい。
目を伏せ、近藤さんにお礼を言うと私は番傘を片手に万事屋へと向かった。


そこには今日も仕事がないらしい銀さんがいた。
新八くんはオツウチャン(・・・・・・)のライブに行ってるらしく、神楽は定春と散歩してるとか。



私にイチゴミルクを出してくれた銀さん。
確かにイチゴミルクは美味しかったけど、さすがに来る度に飲まされるとちょっと……。


………と、本題に入らなければならない。





『銀さん、相談あるんです』


「神楽じゃなくて俺でいいの？」


『最初は神楽にしようかと思ったんですけど、年上の経験豊富な銀さんのほうがいいかと思って』


「おう。俺は経験豊富だぜ」






私の言う経験豊富と彼がいう経験豊富が少し違う気がする。だが、今はそんなことどうでもよいわけで。





『ーーー首にキスされたら、どうしますか？』


「ブシャァァァアアア！！！」





真剣な面持ちでイチゴミルクを飲んでいる銀さんへとそうたずねると銀さんはその口の中のものを噴き出してしまった。


噎せる銀さんに「大丈夫ですか？」と声をかけながら背中をさすってあげれば、彼は「ななななにがあったんだよ？！」と言い出す。





『だから、………その、』


「そのキスされたのって誰？え、まさか、沖田くん？」


『…………………』


「Aちゃーん、黙るのは肯定と受け取りますよー？」





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『…………………』


「マジでかァァアアアアア！！！」




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