【銀魂】歪 ん だ 愛 情 .

歪38 ページ39

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「(ーーー死人みてェに白いな)」




クソチャイナ同様、夜兎の特徴である。
その透き通るほどの肌の白さ。風呂上がりのせいで少しその色は肌色に化していた。


白とピンクがちょうどよく合わさってできているその肌色に、妙に変な情が湧く。




「(ーーー触れて、みたい)」




いやいや、こいつは女。
つーか、俺やっぱ可笑しいだろィ。




『どうしかした？』




髪の毛を片手で上に上げるAが不思議そうに顔をこちらに向けてくる。紅潮している頬も薄く紅い唇も。





「ーーー前、向いてろ」


『ん、』






全て奪いたくなっちまう。

ワケもわからないことを思う俺に暫し沈黙を収め。
塗り終わった背中をまじまじと見つめた。すふっとAの手の内側から落ちるひと束の髪の毛。


後れ毛が俺の何かを刺激する。




「………………」


『ーーーーえ？』




その白く、細い首の裏へと唇を寄せたのだった。
ハッと我に返った俺はそいつの手のひらに薬を握らせると、「寝る」と言って襖の中に入っていった。



部屋に敷いてある二枚の布団。
その一つに体を潜らせると、俺は愛用のアイマスクを目に当てた。





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ーーー眠れねェ。




数分後、寝ようと何度も試みたがそれはなかなか難しかった。何度も寝返りを打ったり寝方を変えたりと試行錯誤してみるが、やはり寝付けないものであり。


こちらに向かってくる足音が聞こえてきた俺は、じっと動かさずに、襖が開くのを待っていた。寝たふりをする俺の隣に何かが入ってくる。




『ねぇ、もう寝た？』


「………………」


『寝てる、よね…』





俺が寝た、と思ったAはそのまま寝についた。
その後、俺にもようやく眠気が襲ってきたらしくいつのまにか寝ていたのだった。





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