歪17 ページ18
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※過去のおはなしです
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『神楽、ちょっとお遣い行ってくるからお母さんのことよろしくね？』
「えっ、神楽も行きたいアル！」
『だーめ。お母さんと一緒にいてあげて』
「ごめんね、A……」
起き上がろうとするお母さんを再び寝かせる。神威がこの家を去ってからもうすぐ2ヶ月が経とうとしていた。
冷蔵庫の中身もなくなってきたある日、私は神楽にお母さんを任せ一人、買い物に出ようとしていた。
「…………A姉ちゃん、早く帰ってきてヨ…？」
『……………、大丈夫よ神楽』
神威が出て行った後から、神楽はものすごく心配性になっていた。
私まで出て行ってしまうかのように、当時小さかった彼女にとっては不安だったのだろう。
「A姉ちゃん……」
「神楽、お母さんと一緒にAの帰り待ってよ？ね？」
『……私はちゃんと帰ってくるよ神楽』
私の腕を抱きしめて涙目で"行かないで"と訴えてくる神楽の頭を数回撫ぜてあげると、不安げな表情のまま頷いてお母さんの元へと戻って行った。
二人に「いってきます」と笑顔で言い、私は家を出て商店街のほうへと足を向けた。
『おじさん、野菜ください』
「おっ、Aちゃん！久しぶりだねぇ。はい、野菜！これだけでいいかな？」
『はい…！ありがとうございます。あっ、お金です』
「おう！毎度！」
この洛陽の星で唯一、私たちに優しい人だ。だが、このおじさんの奥さんは私たち家族を毛嫌いしている。
そのせいか、私を見る目は鋭い獣のようだ。
「あんた！またさっきの病原菌の子に野菜を売って！！」
「子供に罪はねェだろ！」
小さな声でおじさんに言っているようだが、私には丸聞こえだ。私は二人にニコッと笑うと背を向けて無表情のまま足を動かした。
買い物を終え、家に帰っていれば他の星からやってきたならず者に絡まれる。そいつらを一掃して、家まで帰っていると。
突然前に見えた紺色の番傘。番傘から少し見えるサーモンピンクのおさげ。
『……………神威、……お兄ちゃん？』
こちらをゆっくり振り向いた人物は、やはり私の大好きな兄、神威だった。
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月猫です〜(プロフ) - 美桜さんの作品大好きです主に総語&神威が出てるものを読んでます！v(・∀・*)（まぁ美桜さんの作品は大体総語&神威が居ますけどね)だからこそ、ボクにはサイコーーー!!コレも今から読みます！(*゜ー゜)ゞ⌒☆コレからも期待してるです！ (2017年6月5日 19時) (
レス) id: 84be498276 (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - あのー、フェ◯ニーナ軟膏は傷に塗るようなのじゃない気がしますよ。アットノンとか、かもしれないっす。細かいこと言ってすみません！あといつも楽しく読ませてもらってます、これからも頑張ってください^ ^ (2017年5月9日 18時) (レス) id: 440ede09a3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 愛音☆さん» コメントありがとうございます！私も早くしたいところなんです(泣)狂愛が初ということで書くのにも結構手間取ってます。。。1日1〜2話で読者の皆様にも申し訳ないですが、ご了承いただけると嬉しいです。続編行くつもりなので今日は鬼更新なぅです！！ (2017年4月9日 14時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
愛音☆ - すごく面白くて夢中になります！それと更新するのをもう少し早くしてはいただけないでしょうか？勝手なこと言って本当にすいません。美桜さんのこの作品が好きなのでまちきれなくて笑できることならお願いいたします。 (2017年4月9日 13時) (レス) id: 9613c7c3d9 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 高橋さん» コメントありがとうございます！わかりますか？！いつもヘタレかかっこいい姿しか書いてないけどこういうのもアリだなって思って書いてます!!かっこ可愛い神威くんも素敵だけど、こうやって妹に執着してる神威くんもまた素敵で…笑笑 (2017年4月6日 9時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作成日時：2017年3月11日 14時
