抱 き し め て 【神威】

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夜兎の医師と呼ばれる男から
作ってもらった琥珀の薬






それを持って戦艦へ戻る






急いで、Aと琥珀のいる部屋に
向かう






そーっと扉を開けてみると
Aが起きていた







「………琥珀、やっぱり
私が愛した人って全員





死んじゃうのかな……」







弱々しい声でそう呟く彼女に
踏みいろうとしていた手と足を
止めた







嫌な予感がする







「………私がいたから
御影(みかげ)が死んだ




私がいたからお母さんもお父さんも
死んだ






私がいたから潤くんは死んだ







私が愛した人ってなんで
全員死んじゃうんだろうね」




「…………」






「………琥珀、お姉ちゃんのこと





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許してくれる？」







そう言ったAの手には
小刀が握られていた







刃先を自分の首元に向けるA








「………ごめんね」







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