24＊必要ない ページ25
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「………んっ？！」
何度も角度を変え、くちびるを食べるようにキスをしてくる沖田さん。
ぎゅっと抱きしめられ抵抗もできない。
目を細く開ければ私を愛しそうに見る沖田さんの瞳に圧倒される。
────コトンッ
小さな物音に、沖田さんの向こうを見る。
そこにいる人物と目が合い目を見開く。
「(…………嘘、……か、神威……！)」
彼は一瞬私を冷たい目で見返すと床に落ちている小さな箱を手に取り、廊下を歩いて行った。
「………んんっ………はな、して…」
「…………」
"嫌なこって"
瞳から伝わる彼の言葉。
こんなところ、彼に見られてそのままにしておけない。
できるわけがない。
「……………ッいってェなァ……、何すんでィ」
彼のくちびるを噛み、離れる。胸を押して、私はバタバタと部屋から出た。
私の記憶が正しければ、彼が帰る時に使う廊下はこっち。
そのほうに急いで小走りに向かうと窓から何かを投げる姿が見えた。
「神威……！待って！！」
彼の背中に呼びかける。
神威は立ち止まり、すーっとゆっくりこちらを見る。その目はさっきの目と変わらず冷たいものだった。
「…………触るな」
「え……。神威、違うの、………き、聞いて…」
彼に触れようとした手は、あっさりと払われてしまう。
「何が違うって言うの。お前も所詮は遊女だったんだナ。ガッカリしたヨ。俺のこと好きだとか言ってたのと仕事のうちだったんだろ」
必死に震える声で「違うの……、違う…」とさっきのキスを否定するけれども、彼は全く聞く耳を持ってくれない。
「お前に会うと余計なことしか起きない。目障りなんだヨ」
────俺はもうお前なんか必要ない。
彼は私のそう言い放つとマントを翻して階段を降りて行った。
へなりと座り込んだ私は、涙が止まらなくて。
『お前なんか必要ねぇんだよ！！』
あなたまで私を必要としてくれないの？
両親に売られて、何もなかった私に愛を教えてくれたあなたにまで私はもう必要とされない。
「…………神威………っ」
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夢叶 - 神威大好きなんで、この作品大好きです！なんか涙が……w (2017年6月3日 18時) (
レス) id: bf1d0d2bf0 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 沖蘭さん» そうなんですか？！私は小さいころからアニメ好きでしたよ笑笑続編できたのでよろしくお願いします**アニメは最高です笑 (2017年3月11日 12時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - ひなのさん» コメントありがとうございます。続編できたのでよろしくお願いします** (2017年3月11日 12時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
沖蘭 - 美桜さん» 続編楽しみです！！私は1年程前に勧められたのですが、2次元に興味がなかったので、アニメの楽しさを知った今ハマってます笑笑 (2017年3月11日 2時) (レス) id: 63d7861522 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - 続編楽しみにしてます！これからも頑張ってくださいっ！！ (2017年3月10日 21時) (レス) id: 81354238c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作成日時：2017年2月18日 10時
