君に会えない日【神威】

13＊用済み ページ14

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『んな奴待ってたとしてもテメェを迎えにゃ来ねェよ』





馬鹿馬鹿しい女でィ。
そう言って帰った沖田さん。





馬鹿でも哀れな女でもいい。






「…………神威…」





何度あなたにすがったとしても、あなたは私を攫ってはくれない？




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会いたい




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何度も彼に会い、わかった彼のこと。



彼だったら、人間でも宇宙人(アマント)でも関係なくここから私を連れ去ってくれるーー…そう思ってるいたのに。






『お前を幸せにすることはできない』





あれはどういう意味で言ったことなのか、未だにわからないでいる。


もう半年も会いに来てくれない彼はきっともう私のこと忘れているのかもしれない。




私なんてこんなところで男を相手にしているただの遊女。





私なんかより良い女はたくさんいる。


何度考えても割り切れない。






彼にとって、もう私は用済みなのだろうか。
アレもきっと最初で最後のものになっただろう。






黒くもやもやしたものが私の心を侵食していく。






「どうすればあなたに会えるの……、神威」




頬に伝う冷たい涙。

どうして。



こんなに彼を愛しているのに、彼は私を……。





月に向かって手を伸ばす。






「遠い」





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彼の心に近づくには遠すぎる距離。





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