君に会えない日【神威】

1＊君に会いえない今 神威side ページ2

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そんなことがあって半年。




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今日も真っ暗な宇宙を第七師団の戦艦が彷徨う。



机の上に出された書類にサインを書いて、印鑑を押して、それを繰り返すこと何時間か。

机の脇に置いてある写真が目に入り、それを手に取り眺める。




今頃、彼女は何をしているだろうか。




「A……」




俺がAを突き放したから、もう君は俺じゃない誰かに笑っているの？




この目に見えない感情がなんなのか俺は知っている。

その感情がこんなにも胸を熱くして、満たしていく。壊れるぐらいに埋められていく。




こんなにも俺を翻弄するのはAしかいない。


初めて愛した女は、Aただ1人。




地球人である彼女と宇宙人(アマント)である俺が結ばれることなんていけないんだ。



ましてや、俺は指名手配犯。
そんな俺がAを幸せにはできない。




「…………本当、俺も落ちぶれたモンだ」




独り言を零した後、また書類に同じ作業を繰り返す。



普段から仕事は阿伏兎に全て回しているが、ますます彼女のことを考えると仕事に身が入らなくなる。




もう半年もすれば俺のこと忘れているだろう。

もう俺の名前さえ呼んでくれないかもしれない。





「(自分で突き放しといて何言ってンだか)」





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