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ゆっくりと目を開けた。
ホークスの作戦通り動いてみると、ヴィランの術中に綺麗にハマったらしい私は湿った暗い空間にいた。辺りを見回せば、私とそう歳の変わらない若い女の人が数人。
見せてもらった資料に載っていた女の人たちだ。
近くにいた人に声をかければ、少し弱っているのかのそりと起き上がる。
「もう大丈夫です、私の手、握れますか？」
握られた手から私の個性は発動し、彼女の状態をほんの少しだけ楽にさせる。喋れるようになった彼女は「貴方、ヒーローなの？」と小さな声で聞いてくる。
首を横に震えば、また彼女は震えて「誰も助けに来ないんだわ」と言った。
「いいえ、ちゃんとヒーローは来てくれます。……かっこいいNo.2ヒーローがちゃんと助けてくれる……！」
ニッと笑い、髪にむけている剛翼を手に取る。
天井を見上げて彼女らから少し離れる。持ってきていた鞄を開けて、財布や化粧道具を一度取り出すと中からもう一枚仕込まれてあった剛翼を手に取る。
「………手渡しするんだから、こんなことしなくても」
２枚あれば能力も2倍。
多分ここはパーティー会場の地下。どういう原理なのかはわからないけれど。「……地下」と呟けば、剛翼がピクリと反応する。
他にいる被害女性たちに駆け寄り、個性を使って治療をする。最後の一人の治療をし、腰を上げればほんの少しバランスを崩す。
真っ暗な空間。大きな音と共に天井が崩れて、光が差し込む。ゆっくりと穴の下へと歩いていく。
「皆さーん、大丈夫ですかー。おっ、いたいた」
ゆっくりと降りてくるそのヒーローに、被害女性たちは「ホークスだ」と小さく呟いた。
「大丈夫だった？」
「うん、それより上の方はどうなったの？」
「ヴィラン捕獲。Aのお陰で、被害者たちの応急処置もバッチリ」
ありがと、と私の頭を撫でる彼に、なんだかむず痒い気持ちになり、「べ、別に」と頬を染めてそっぽを向く。ツンツンと頬を叩いてくる啓悟を無視する。
一人ずつ、地上へと上げられていくのを見ていると、「……まさか一人じゃなくてツレを連れてくるなんて」と誰かが背後に立つ。
振り向くと同時、目に見えた鋭い刃物。
「え？」と驚く暇もなく、私に向かってきたそれは、
「残念。俺の方が早かった」
私に刺さることなく、ホークスに守られていた。
「この子を守るのは俺の勤めですから」
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浦玖珂 咲希(プロフ) - すやすや眠る夢主ちゃんの横で永遠に焼き鳥の数を唱えてるの想像したらシュール過ぎておもろい (2023年3月23日 23時) (
レス) @page32 id: e9e20e1e7a (このIDを非表示/違反報告)
浦玖珂 咲希(プロフ) - みんな本家通りの性格してるのに面白すぎる、最高過ぎる！！！ (2023年3月21日 3時) (レス) @page25 id: e9e20e1e7a (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 微笑ましい〜！ (2023年3月13日 13時) (レス) @page6 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作成日時：2023年3月12日 17時
