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「まあそうやけ、俺も酔ってたら何するかわかんねぇから」
そう言って恥ずかしそうに頬を掻く啓悟。
けれど、もしかしたらって心のどこかで思ってた部分もあった。そういうことが起きた時、私は"嫌がる"のか。
黙ったままでいれば、なんとなく会話がなくなってしまいちょっとした沈黙が流れる。そうすると、私のスマホが鳴り手に取った。電話に出て「もしもし」と耳を傾ける。
「ショウくん……、あ、_______の件？」
どうやら来週末が提出期限のレポートについてのようで。一度振り向いて「ごめん」と啓悟に口パクで軽く謝る。ちょっとした会話につい笑ってしまう。
暫く固まっていた啓悟に首を傾げつつ、リビングから出ようとすればドアノブに啓悟の手が私の手の上から重ねられた。振り向けばすぐそこにいた啓悟は「だれ？」と聞いてくる。
「え？」
「電話の相手」
「……あ、」
友達……と小さく伝えれば、ショウくんの方も違和感を感じたのか「誰かと一緒？」と聞いてくる。「……彼氏？」と間をとって聞かれた言葉に、思わず顔を赤くして「……お、幼馴染だよ」と応えた。
『……ってことはホークス？』
そう聞かれたのと同時、啓悟は私のスマホを取り上げると電話を終了させた。背中には扉、前には啓悟。逃げ道のない至近距離。
啓悟が私を見下ろし、そして近づいた。つい先日されそうになった時は手を挟んでは防いでいた。本当ならばそうするはずなのに、出来なかった。
私の唇に重なった啓悟の唇は存在を確かめるように一度離れ、そしてまた重ねてきた。啓悟の手が私の指先に触れて、何の戸惑いもなく繋いでいた。
「ーーー♪♫♬♩♪」
「「！！！」」
啓悟のスマホが鳴り響き、時間が戻されたように私たちは離れた。どうやらヴィランが街で暴れ回っているようで、緊急要請だった。彼はすぐに私から離れると部屋に干していたコスチュームを身につけた。
「ごめん」そう言って、靴を履いている啓悟の後ろに立ち見送る。手を伸ばして、啓悟の服を掴めば、彼は振り向いて「俺の思い違いとかじゃないなら、俺のこと好いとる思っていいと？」と聞いてきた。
「……………もう自分に嘘、つけないみたい」
「うん、嬉しかよ」
ポロポロと涙を流せば、啓悟は私を抱きしめて「すぐに戻ってくる」と嬉しそうに笑った。
「やけん、泣かんで。俺、Aの笑った顔がばり好きやから」
「………うん、いってらっしゃい、ホークス」
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浦玖珂 咲希(プロフ) - すやすや眠る夢主ちゃんの横で永遠に焼き鳥の数を唱えてるの想像したらシュール過ぎておもろい (2023年3月23日 23時) (
レス) @page32 id: e9e20e1e7a (このIDを非表示/違反報告)
浦玖珂 咲希(プロフ) - みんな本家通りの性格してるのに面白すぎる、最高過ぎる！！！ (2023年3月21日 3時) (レス) @page25 id: e9e20e1e7a (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 微笑ましい〜！ (2023年3月13日 13時) (レス) @page6 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作成日時：2023年3月12日 17時
