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Aを家まで鶴蝶と一緒に送り届ける中、見知らぬ声の男がAを呼んだ。あからさまな敵意のある視線を俺たちに向けた男。すぐにこいつがAの父親であることはわかった。
なりふり構わずAへと近づく男がAの髪を乱暴に掴んだ。さっきまで俺に楯突くような物言いをしていたAが瞬間恐怖心をあらわにしながら叫んだ。
俺や鶴蝶はそれだけで全てを把握した。アザの原因、遅くまで家に帰らねぇし、変な野郎とも連んでる理由。コイツか。
Aの顔を殴ろうとして父親の腕を掴み、腹を蹴り上げる。地面に伏せったのを見て、振り向けばAが鶴蝶にしがみついていた。
Aへと近づけば、彼女は震えた手を俺に伸ばし服を掴んでくる。本当はそうしたかったんだろ。お前は我慢強い女だから、心配かけさせねーようにしてたんだろ。俺はお前のことずっと見てたから知ってんだよ。
「イザナ……っ」
「…………どうして欲しいか言ってみろ」
ブワッと溢れ出る涙。
頭を撫でて抱き寄せれば、Aは震えた唇を必死に動かした。
「助けて」
「おう、……今まで頑張ったな」
起きあがろうとする男をもうひと蹴りして、Aを連れて家まで帰る。家にある必要なものをさっさとまとめて来いと言えば、Aが震えながら「着いてきてよ」と言った。
鶴蝶に見張りをさせ、中に入ると荒れ放題。エマが見たら発狂しそう。必要なものを入れた鞄をAから取り上げる。「歩けるか」と聞けば、小さく頷くもまた我慢してんだろうなと思い、頭を軽く叩いて外へと出た。
Aの腕の中には、施設を出る時に俺がやったぬいぐるみが抱えられていた。荷物を全て鶴蝶に渡すと、Aを背中に抱えて歩き出す。随分と大人しくなったもんだ。まるで自分に懐いた猫みてぇ。
「………イザナお前……駆け落ちするつもりか？」
「真一郎に彼女が出来ねぇ理由わかった気がする」
風呂にAが入っている間、真一郎と爺さんに頭を下げた。理由を説明すると、すぐに了承してくれた。風呂から上がってきたAに真一郎は駆け寄り「今まで頑張ったな。あとは俺とイザナに任せろ」とポンと頭を撫でていた。
唇を噛み締めて真一郎を見上げるA。
そんな二人の中に割って入り、「今日は俺の部屋で寝ろ」と連れて行く。マイキーが帰って来る前に部屋に避難してよう。
まあどうせエマがすぐにバラすんだろうけど。
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頭ン中お花畑(プロフ) - とっても甘々で最高でした。ニマニマが止まらないし、本当に胸がキュンキュンするーっ！ 最高のイザナ夢をありがとうございました。寿命が伸びた気がします (1月7日 23時) (
レス) id: 67d18bea8c (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - 天竺編10月始まる楽しみ今からイザナ見るの待ちきれらない (6月21日 0時) (レス) id: 67f766a775 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - イザナの名言天竺編で見れるの楽しみです。 (6月12日 1時) (レス) id: 67f766a775 (このIDを非表示/違反報告)
桜華 - ↓ごめんなさい 間違えました (5月15日 22時) (レス) id: c0d0824301 (このIDを非表示/違反報告)
桜華 - あ (5月15日 22時) (レス) id: c0d0824301 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2022年11月13日 16時
