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『……イザナぁ、……カクちゃ、……どこぉ……っ』
施設に預けられ、イザナやカクちゃんと仲良くなって少しした頃。一度三人で外に出かけて一人だけ迷子になったことがあった。
右も左もわからない場所で何度も「イザナ」と名前を呼んだ。もしかしたらお父さんと同じように、二人は私のことをここに置き去りにして行ってしまったんじゃないかって怖くなって必死になっても見つからない二人に涙が溢れかけていた。
『もうはぐれねぇように俺の手、繋いでろ』
『イザナの手、暖かいね』
その手が暖かくて大好きだったの。
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目を閉じた世界の外から聞こえてきたのはお父さんの声。イザナのことを悪く言うお父さんにとことん私は悲しくなった。
「………やめてよ」
重たい瞼を漸く開けることが出来た。ずっと眠っている間、私の手は温もりを感じていた。お父さんじゃないイザナやエマちゃんたちの温もり。
私の目覚めに、皆が視線を送る中お父さんに「許さない」と初めて反抗した。帰っていったお父さん。イザナにおはようと抱きしめてって伝えたら、イザナは「遅ぇ」と言いながら抱きしめてくれる。
ちょっと震えてるね。初めて見たかも。
1週間以上も寝ていたらしい私にはすぐにご飯は食べられなかった。軽い流動食から始まり、少しして形のあるご飯を食べれるようになった。頭の検査も無事に終えて、三日後には退院出来るらしい。
起きてから毎日様子を見に来てくれるイザナはある日、「今日はお前に会いたいって人連れてきた」と扉を開けた。そこから顔を出すのは母方の祖父母。
涙ながらに私を抱きしめるお婆ちゃんに思わず泣いてしまう。
「佐野真一郎さんがね、迎えに来てくれてここまで連れてきてくれたの。あの男の子が丁寧にここまで案内してくれたわ」
「…………」
「とても優しい子ね、あの子」
「……イザナって言ってね、何度も私を救ってくれたの」
お婆ちゃんはにこりと笑うと「大好きなのねぇあの子のこと」と言った。それに満面の笑みを浮かべる。イザナ、と彼を呼べば居心地悪そうにこっちへとやってくる。手を伸ばしてその手に触れるとビクッと反応したイザナ。
「私の好きな人」と笑えば、イザナは少し照れたようにお婆ちゃんとお爺ちゃんにペコリと頭を下げた。
「おい、あんま引っ張るな……」
「照れてる」
「うるせぇ」
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頭ン中お花畑(プロフ) - とっても甘々で最高でした。ニマニマが止まらないし、本当に胸がキュンキュンするーっ！ 最高のイザナ夢をありがとうございました。寿命が伸びた気がします (1月7日 23時) (
レス) id: 67d18bea8c (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - 天竺編10月始まる楽しみ今からイザナ見るの待ちきれらない (6月21日 0時) (レス) id: 67f766a775 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - イザナの名言天竺編で見れるの楽しみです。 (6月12日 1時) (レス) id: 67f766a775 (このIDを非表示/違反報告)
桜華 - ↓ごめんなさい 間違えました (5月15日 22時) (レス) id: c0d0824301 (このIDを非表示/違反報告)
桜華 - あ (5月15日 22時) (レス) id: c0d0824301 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2022年11月13日 16時
