モデルとデザイナー【三ツ谷隆】

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カミナリが落ちたような衝撃を受けた。そのカミナリを落としたのは紛れもなくこの男。



「A、最近可愛くなくなったよな」



お互い高校生に上がった。付き合い始めて3年目が経つ。
隆は最近アトリエ用の部屋を借りようとぱーちんくんの不動産屋に通っている。私はモデルと女優の仕事で忙しく中学を卒業してからは通信制の高校に通っていた。


久しぶりのデートはおうちデート。
というのも、女優としても売れてしまった私は不用意に外にあまり出歩けなくなった。出歩く時は変装は必須だ。


まあけれど、お付き合いしてる人がいることは全面的に公表している。というのも、生中継の寝起きドッキリ番組が原因。

寝起きドッキリとしてホテルの部屋に入ってきたスタッフなんて知らずに私は「隆……この野郎……大好きだ……」なんて寝言を言い放ってた。それは瞬く間にお茶の間に流れてしまった。


マネージャーさんにめちゃくちゃ怒られたんだけど私悪くなくない？？寝起きというか寝言をよく言ってるのはマネージャーさんも知ってるはずなのに。


その後の報道で私はお付き合いしている人がいるということを発表したわけだ。まあ少しファンは減ったけど別に良い。


隆のことは今も大好きだし、外にデートに出掛けられないのはちょっと苦だけど一緒に居られるだけで幸せ。なのに、久しぶりに会った人気モデル兼女優の可愛い可愛い恋人への第一声がそれですか？



「ひどい帰る！！」

「違ぇって！」



隆は私を膝の間に挟んで逃げれないようにする。

高校生になってからの隆は色気がやばいのだ。髪の毛伸ばしているからか、前と雰囲気も違う。カッコいい。この前会った国宝級イケメン俳優よりも三ツ谷隆がかっこいい。



「綺麗になったってこと」

「………好き」

「はいはい」



とか言いながら照れてるの。
隆の膝に跨って、座ってキスをする。最初はほんの少し軽く、そして時間が経つにつれて少しずつ深いキス。



「お前、清純派女優目指すんじゃなかったの？昔からガッツクよな」

「隆限定ですよーだ」



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