【wrwrd!】総統の弟が幹部入りする話【男主】

番外編 htrn 前 ページ13

ひとらんside

早朝
いつものように動物や小麦の世話をしていると、誰かが小屋の中に入ってきた

ひと｢…A？｣

『あ、ひとらん！おはよう〜』

早いね、と微笑んで近付いてくるA
可愛いくて割と童顔なのに目線が高いから違和感が半端ない

ひと｢俺はいつもこのくらいに起きてるよ。Aはどうした？｣

『早く目が覚めちゃったんだぁ〜』

そう言って鶏を撫でるA
黒いローブが床につく

俺は咄嗟に汚れてはいけないと思い、そのマントを持った

『あ、ごめんごめん』

ひと｢戦闘服以外の時、いつもこれ着てるね｣

この黒いローブを、帰ってきたときから毎日着てる姿を見る
余程気に入ってる…のかな？

『あー、うん。亡くなった友達のでね』

ひと｢…ごめん｣

『いやいや、俺らの学校はいつでも命懸けでやらないといけなかったから。俺だって、生きてたのが奇跡だよ。』

いつも通り笑顔で言うA
なにそれ俺の知ってる学校じゃない

『ねぇ、この子達の名前は？』

鶏を指さしてそう尋ねられた

ひと｢あー、決まってないけど｣

『まじ！？俺つけてもいい〜？』

ひと｢いいよ｣

うーん、と顎に手を添えて考え始める
犬にはイフリートとか、馬には外道丸とか名前を付けてたけど、そういえば鶏にはつけてなかったな

『決めた！』

ひと｢なに？｣

『右から、佐藤、中村、井伊、りんご、原！わかるように名札つけといてね』

この後、涙が出るほど笑った

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