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『髪の毛、拭いてあげる』
お風呂上がりの彼をソファに座るように促すと、彼は素直に座り私にされるがままになっていた。
タオルを受け取った私は、彼の濡れた
『…眠そうだね、悟くん』
「…うん、めっちゃ眠い」
タオルで軽く拭き取った後、ドライヤーで乾かしている最中、時々彼の頭がかくんかくんと揺れた。
『本当に最強さんは大変だね、』
髪の毛を乾かしながらも、彼の頭を優しく撫でた。
カチリとドライヤーの電源を切る。片付けに行こうとすると、彼は眠そうにしながらも口を開いた
「…何読んでたの？」
彼の視線の先には、机に置かれた本。
私がさっきまで読んでいた本だ
『竹取物語だよ、今で言うとかぐや姫って言うの、悟くん知ってる？』
「…あー、知ってる、…最後どうなんだっけ、」
彼は本に手を伸ばし、ペラペラと紙をめくる
『んー、簡単に言うと…月から迎えが来て、月に帰っちゃうの』
まだ本を最後まで読めていない、あと数十ページ残っている
なので小学生の時に読んだ内容を頭のすみからひっぱりだすかように思い出していた。
「…へぇ、」
睡魔に耐えながら私の話を聞く彼をみる
…悟くん、相当疲れてるんだな。
『悟くん、今日はもう寝よう？』
「…うん、部屋まで送る」
目を擦りながら彼はそう言った
『別に良いのに…』
「俺がしたいだけ、」
『…そっか、』
彼はそういうこと恥じらいなくすらっと言ってしまうのだから、本当にそういう所がずるい。
『ありがとう悟くん、じゃあおやすみなさい』
自室の扉の前までくると、私は彼に向き合ってそう言う
「ん、」
ぎゅうっと彼は私の背中に手を回すから、私も返すように彼の背中に手を回した。
少しして、密着した体を離すと彼は寝ぼけながらも私をじっと見た
『…？どうしたの？』
そんな彼に疑問を感じていると、私の頬に彼の手が宛てがわれた。
ゆっくりと、彼の口が開く
「…なんか、目、赤くね、」
『…っ！』
彼のその発言に、私の中にある
目が、赤い…？
「…ごめん、寝ぼけてんのかも…おやすみ、」
そう言って彼は自分の自室に向かっていく。
『(…見間違い、だよね…)』
彼の背中を見送った後、自室にある鏡を見たが、なんてことはなかった
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らいらっく(プロフ) - きのこ姫さん» そう言ってもらえてとっても嬉しいです😭続き頑張って書こうって気持ちになれますありがとうございます！🫶 (3月12日 12時) (
レス) id: 794256331a (このIDを非表示/違反報告)
らいらっく(プロフ) - 名無し37619号さん» 嬉しいですありがとうございます！！文字数制限に阻まれながらも頑張っております🥹 (3月12日 11時) (レス) id: 794256331a (このIDを非表示/違反報告)
らいらっく(プロフ) - ちむさん» ありがとうございます！！そう言ってくださるととてもやる気になれます😭😭 (3月12日 11時) (レス) id: 794256331a (このIDを非表示/違反報告)
らいらっく(プロフ) - みょんさん» あわわありがとうございますとっても嬉しいです😭私も早く夢主ちゃんの秘密バラしたいです…🥺更新頑張ります！！ (3月12日 11時) (レス) id: 794256331a (このIDを非表示/違反報告)
きのこ姫(プロフ) - すごい！面白かったです！はやく続きがみたいです。 (1月4日 13時) (レス) @page35 id: 37e234dc71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいらっく
| 作成日時：2020年12月7日 22時
