その１０ ページ10
「はい、おまちどうさま」
そう言って彼はオムライスを出してくれた。
「「いただきます」」
チキンライスが卵で包まれているタイプ。
デミグラスソースがかけられていた。
ある程度食べたころにダイゴが聞いてきた。
「どうかな」
「おいしい」
「よかった」
それからずっと無言。
私は平気だけれど彼は大丈夫なのだろうか。
だからといって自分から話を切り始めるのはできないけれど。
ちらりと目の前の彼を見ると目が合ってしまった。
「どうかした？」
「なんでもない」
すぐに視線を逸らして慌てて言った。
「Aはオムライスってデミグラスソース派？
それともケチャップ派？」
「どっちでも」
「実は僕も」
「意外」
「そうかな。
なんでもこだわりがあるわけではないよ」
「そっか」
「そういえば、最近ちゃんとごはん食べてた？」
「用意してくれたものは全部食べたわよ」
「それ以外」
「ちゃんと自分でも作った」
「生野菜？」
「加熱した日もあった」
「炭水化物もタンパク質もほとんど食べていないよね。
３食ちゃんと食べてた？」
「…そんな時間に起きてないし」
「だからまだそんなに細いんだよ」
「どうでもいいし」
「よくない」
めんどくさいな。
「今めんどうって思った？」
「思ってない」
「最近Aの考えてることだいぶわかるようになってきたよ」
「ならなくていいわよ」
内心少しうれしいけど。
ダイゴは黙ってにこにこしている。
私もそれ以上は何も言わなかった。
食べ終わってからいつものように彼が片づけを始める。
私はソファに座る。
そしてテレビをつけた。
でもおもしろいものがなくてチャンネルを回すけれど結局は消してしまう。
「おもしろいのなかった？」
片づけを終えたダイゴが聞いてきた。
私の隣に座る。
「ふぅ」
それから一息。
思わず出た声なのだろうか。
見ると疲れているのが感じられる。
「仕事大変なの？」
思わず聞いてしまった。
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ルージュ - 猫好きさん» 早まるな！まだ生きれる！だから戻ってこい！！カムバァァァァック！！ (2019年1月26日 17時) (
レス) id: 92684cda39 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - く…わたしは…ｶﾞﾊｯ…もうだ……ダメみたいだ………ﾊﾞﾀｯ 死因；尊死&恥ずか死 (2018年12月25日 12時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - アオさん» ありがとうございます（*^_^*）がんばってみます！ (2018年9月9日 15時) (レス) id: fc3c38c34e (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 昨日の夜から読み始めたのですが、すっごく面白いです。夢主が照れているのが可愛くて、読んでいて楽しいです。これからも更新頑張ってください。 (2018年8月23日 14時) (レス) id: 9f57f7d7c8 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - Ｎさん» ありがとうございます！がんばりますね〜 (2018年7月6日 19時) (レス) id: fc3c38c34e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃々 | 作成日時：2017年9月17日 17時
