その６ ページ6
朝、というよりお昼との中間ぐらいの時間、
起きて少しぼーっとしてからリビングに行くとダイゴはいない。
最近はずっとこの時間帯に下へ降りているが
いつもあるのはテーブルの上にある食事だけ。
彼は朝食として用意してくれているみたいだが、
『Aにとったらブランチね』
エーフィが私の思考に合わせて言う。
まぁ間違いないのだが。
とりあえず飲み物を用意して椅子に座って
用意してくれたサンドウィッチを口に運ぶ。
そういえばあの日の夜以来
会話どころか顔もろくに合わせていないっけ。
朝は早いし夜は遅いし、
何してるんだろう。
あれこれ考えているとエーフィがテレビをつけたらしく
少しにぎやかな音が聞こえる。
どうやらポケモンバトルの中継のようだった。
『あ、見て！
ダイゴが出てるわよ』
「ほんとだ」
画面にはダイゴとエアームドが映っている。
『あまり興味なさそうね』
「そもそもバトルに興味ない。
知ってるでしょ」
『でもダイゴよ？
Aは早寝遅起だから
愛しの彼に全然会えてないじゃない。
ほら、彼今ピンチよ。
応援しないと』
確かに見たところエアームドは相当体力を消耗しているし
相手との相性もあまりよくないし、
ピンチと言ったらピンチだけれど。
「これくらいで負けたらチャンピオンじゃないでしょ」
サンドウィッチを口に運びながら言った。
ていうか早寝遅起って悪口よね。
まぁいいか。
『あら、冷たい彼女』
“彼女”というワードが聞こえて目線を下にする。
『Aって照れると目線を落とすわよね』
「照れてないわよ」
『自覚ないわけではないでしょ』
「照れるってことがわからない」
『ウソおっしゃい。
照れること自体はもう何回もやってるわよ。
自覚済みだってこともわかっているんだからね。
何年一緒にいると思っているのよ』
「…わかってるわよ」
答えた後テレビから観客の騒ぐ声が聞こえた。
どうやらエアームドが倒されてしまったらしい。
『あーあ、Aが応援しないから』
いやいや、関係ないでしょ。
次はネンドールを出した。
『もう少し早く起きられないの？
旅してたころはあんなに早かったのに』
「起きようと思えばできる。
ていうかそこまで今も遅くはないと思うのだけれど」
『んー、ぼーっとタイムを無くせばなんとかなるわね』
テレビがまた騒ぐ。
どうやら決着がついたようだ。
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ルージュ - 猫好きさん» 早まるな！まだ生きれる！だから戻ってこい！！カムバァァァァック！！ (2019年1月26日 17時) (
レス) id: 92684cda39 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - く…わたしは…ｶﾞﾊｯ…もうだ……ダメみたいだ………ﾊﾞﾀｯ 死因；尊死&恥ずか死 (2018年12月25日 12時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - アオさん» ありがとうございます（*^_^*）がんばってみます！ (2018年9月9日 15時) (レス) id: fc3c38c34e (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 昨日の夜から読み始めたのですが、すっごく面白いです。夢主が照れているのが可愛くて、読んでいて楽しいです。これからも更新頑張ってください。 (2018年8月23日 14時) (レス) id: 9f57f7d7c8 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - Ｎさん» ありがとうございます！がんばりますね〜 (2018年7月6日 19時) (レス) id: fc3c38c34e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃々 | 作成日時：2017年9月17日 17時
