その４３ ページ43
『A！どうしたの!?』
「だ、大丈夫。」
『大丈夫じゃないわよ！どこか具合悪いの？痛いの？』
「いや…、わからなくて」
そう、わからない。
でも何かが体の奥底から込み上げてくるような感覚がある。
心臓の鼓動が早い。
どうやら涙も出ているらしい。
エーフィがペロッとかわいい舌で拭いてくれる。
それから
『本当に？本当に？』
と心配そうに何度も聞いてくる。
エーフィを安心させるためにも早く落ち着きたいのだが
私の気持ちは一向に落ち着かない。
すると
「A!?大丈夫かい!?」
後ろからダイゴの声が。
「っ…、ダイゴ？」
小さく呟いてゆっくり後ろを向く。
するとそこには心配そうな表情をしたダイゴが。
「A、何かあったのかい？」
しゃがんで私の表情を伺う。
同時に私の背中がほんのり温かくなる。
彼が自分の右手を添えたらしい。
「どこ、いってたの…」
震える声で聞いた。
「ああ、少し実家でやることができたから昨日は泊まったんだ。
急で連絡できなくてごめん。
それで、Aはどうしたの？
髪も乾かさないで、それに……」
と右手で私の頬をつたった涙を拾う。
そうか、実家に。
「私は、平気。
おかえり」
少しほっとして自分でも表情が緩むのがわかった。
でも今度は胸がきゅっと締めつけられるような感覚がする。
「ただいま。
A、何かイヤなことでも、わっ！」
ダイゴが言い切る前に彼の胸に飛び込んだ。
当然バランスを崩し床へ転がってしまった。
私は構わず彼の上に乗ったまま顔を胸に埋める。
「…A？」
「………」
「A」
「………」
「………」
私が黙っていると
ダイゴも黙って、
そして頭を撫でてくれた。
それはとても心地よくて
何故だかまた涙が溢れた。
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ルージュ - 猫好きさん» 早まるな！まだ生きれる！だから戻ってこい！！カムバァァァァック！！ (2019年1月26日 17時) (
レス) id: 92684cda39 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - く…わたしは…ｶﾞﾊｯ…もうだ……ダメみたいだ………ﾊﾞﾀｯ 死因；尊死&恥ずか死 (2018年12月25日 12時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - アオさん» ありがとうございます（*^_^*）がんばってみます！ (2018年9月9日 15時) (レス) id: fc3c38c34e (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 昨日の夜から読み始めたのですが、すっごく面白いです。夢主が照れているのが可愛くて、読んでいて楽しいです。これからも更新頑張ってください。 (2018年8月23日 14時) (レス) id: 9f57f7d7c8 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - Ｎさん» ありがとうございます！がんばりますね〜 (2018年7月6日 19時) (レス) id: fc3c38c34e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃々 | 作成日時：2017年9月17日 17時
