その５ ページ5
夕飯を食べ終えて
それからシャワーを浴びて
リビングに行くと
先にシャワーを浴びて出ていたダイゴが縁側で座っていた。
私が近づくと気がついた彼がこちらを向いた。
その手には透明の液体が入ったお猪口があった。
「何飲んでるの？」
「お酒。
月見酒だよ。
今日は中秋の名月だからね」
確かに空を見ると綺麗な月がある。
ダイゴの隣に腰をおろした。
「満月ではないのね」
「昔の暦とか月のサイクルとかいろいろ誤差があって
必ず満月になるとは限らないらしいよ」
「そうなんだ」
彼はお猪口を傾けた。
「Aも飲む？」
「お酒はほとんど飲んだことない。
おいしいの？」
「んー、とりあえず飲んでみて」
お猪口を受け取ってゆっくりと飲む。
ふわりとアルコールの香りがして
舌が少しぴりっとしたかと思うと
うま味が少し感じられた。
それから少し顔が熱くなるような感じがした。
「あんまりおいしくない」
「日本酒はまだ早かったかな」
私からお猪口を受け取って言った。
少し冷たい空気が気持ちいい。
二人ともしばらく黙って月を見ていた。
くしゅん、と私がくしゃみをすると
ダイゴが私を見て言った。
「身体、冷えてしまったかな」
「大丈夫」
「んー」
そのような彼の声が聞こえた後
左肩が引き寄せられた。
右半身からダイゴの体温が伝わってくる。
「これで少しはましになるかな」
「………」
必要以上に体温が上がる気がする。
またダイゴは言う。
「月もきれいだけど、
Aはもっと綺麗だね」
「…酔っ払い」
一言言うのが精一杯だった。
「そんなに飲んでないよ」
ダイゴが言ったけれど無視した。
正確にはこれ以上何も言えないぐらい
頭の中がぐるぐるしていたからであった。
でも不思議と居心地がよかったので
気がつくと彼に身体を預けていた。
そしてしばらくしてから部屋に戻った。
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ギリギリ間に合いました、中秋の名月ネタ。
当初はこのネタ予定ではなかったのですが
今日の思いつきで急遽すぎる変更ww。
ダイゴさん、少しキザすぎたかなぁ。
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ルージュ - 猫好きさん» 早まるな！まだ生きれる！だから戻ってこい！！カムバァァァァック！！ (2019年1月26日 17時) (
レス) id: 92684cda39 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - く…わたしは…ｶﾞﾊｯ…もうだ……ダメみたいだ………ﾊﾞﾀｯ 死因；尊死&恥ずか死 (2018年12月25日 12時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - アオさん» ありがとうございます（*^_^*）がんばってみます！ (2018年9月9日 15時) (レス) id: fc3c38c34e (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 昨日の夜から読み始めたのですが、すっごく面白いです。夢主が照れているのが可愛くて、読んでいて楽しいです。これからも更新頑張ってください。 (2018年8月23日 14時) (レス) id: 9f57f7d7c8 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - Ｎさん» ありがとうございます！がんばりますね〜 (2018年7月6日 19時) (レス) id: fc3c38c34e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃々 | 作成日時：2017年9月17日 17時
