その３８ ページ38
「たまには一緒にでかけよう」
突然ダイゴに言われてある休日に連れ出された先は
ルネシティ
岩と海に囲まれた美しいまち。
この街のポケモンジムが目的地らしい。
「よく来たね！」
明るく迎えてくれたのは
ジムリーダーのミクリだった。
「久しぶり、ミクリ」
ダイゴとは親しい仲だそうだ。
が、これは…
「A、どうしたの？」
二人は私を見ていた。
私も二人を見ていた。
いつも通りスーツできっちり身を包んでいるダイゴ。
それに対して
清潔感はあるのだが露出が多めな身なりのミクリ。
正反対の服装の二人が違和感なく隣でいられるのは
どちらかが偽装であるからだろうか。
…ならば前者だろう。
私が何も言わず二人を見ていたものだから
「A、どうかしたのかい？」
ダイゴが心配そうに聞いてきた。
「大丈夫、ちょっと考え事」
最近見えてきたあなたの本性について。
口には出せまい。
それからミクリに紹介されたり
ミクリの聞いてもいない自慢話を披露されたり
随分前のカイオーガの出来事について色々聞かれたり。
適当にあしらったりもしたが
ミクリという人物はとても会話がしやすかった。
気がつけば夕暮れ時。
「A」
帰り際、エアームドに乗ろうとしたとき
ミクリが私に声をかけてきた。
「ダイゴのこと、よろしく頼むよ」
「え…」
「ダイゴは相当君のことを信頼しているし
それに愛している」
「なっ……!?」
き、急に何を言ってくるかと思ったら!?
ダイゴが、私をあ、愛して……!?
私が言葉を返せずあわあわしていると
ミクリはクスリと笑って
「昔ダイゴから君のことを少し聞いたことがあるんだ。
どれだけ走っても追いつけない、
いくら手を伸ばしても一向に届かない、
でも独りで傷つき続けるあの子は絶対僕が守るって。
今日二人を見ていたら急に思い出してね…。
それに、これでもダイゴとの付き合いが長いのさ。
Aと一緒にいるダイゴは心底楽しそうだ。
だから、頼んだよ」
そして静かに微笑んだ。
そんなことが…。
「A？そろそろ行こうか」
ダイゴが私に言った。
私はミクリに
「じ、じゃあね」
「ああ、またおいでよ」
ぎこちなく別れを告げてダイゴの方へ行く。
「ミクリと何を話していたんだい？」
ダイゴが私に聞いた。
「内緒」
そっか、とだけ彼は言った。
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ルージュ - 猫好きさん» 早まるな！まだ生きれる！だから戻ってこい！！カムバァァァァック！！ (2019年1月26日 17時) (
レス) id: 92684cda39 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - く…わたしは…ｶﾞﾊｯ…もうだ……ダメみたいだ………ﾊﾞﾀｯ 死因；尊死&恥ずか死 (2018年12月25日 12時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - アオさん» ありがとうございます（*^_^*）がんばってみます！ (2018年9月9日 15時) (レス) id: fc3c38c34e (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 昨日の夜から読み始めたのですが、すっごく面白いです。夢主が照れているのが可愛くて、読んでいて楽しいです。これからも更新頑張ってください。 (2018年8月23日 14時) (レス) id: 9f57f7d7c8 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - Ｎさん» ありがとうございます！がんばりますね〜 (2018年7月6日 19時) (レス) id: fc3c38c34e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃々 | 作成日時：2017年9月17日 17時
