その３１ ページ31
ダイゴにとある部署に資料を届けて欲しいと言われ
社内なんだからメールでデータを送ればいいのに
なんて不満を思いながら
ちゃんと届けていつもの部屋へ戻る途中だった。
「あのぉ、ちょっといいですかー？」
給湯室のあたりから声をかけられた。
見ると女の人がいた。
特に私がほとんど関わったことのないようなタイプの。
めんどくさそう。
「何でしょうか」
「あ、ちょっとめんどくさそうとか思ったんじゃないですか
でもー、大事な話あるので
ちょっとこっちで聞いてもらってもいいですかー？」
すると彼女は給湯室を指差した。
無視するとそれもめんどくさそうなので
仕方なく向かう。
中にはもう2人いた。
そのうち1人は知っている。
社内での業績が認められ
今進行中のプロジェクトリーダーを務めている。
彼女は優秀だから、と
以前ダイゴから紹介されたことがある。
そんな人が何用だろうか。
私を呼んだ人が口を開く。
「リョウさん、連れてきましたよ！」
「ご苦労様。
さて、Aさん、一度会ったことあるのだけど
覚えているかしら」
リョウさん、と呼ばれたその人はテキパキと話す。
「ええ、覚えています。
…何かご用ですか」
すると隣にいたもう一人の女の人が言う。
「えー、なんか感じわるーい。
どうしてそれで副社長の秘書になれたのかフシギー」
副社長とはダイゴのこと。
正式に副社長になったわけではないのだが
社内ではほとんどの人がそのような認識である。
私はあなたの話し方のほうがとても感じが悪いと思うわ。
さすがに口には出さないが。
「まぁ多少仕事ができているとは聞いているからだろうけれど
それでも私はあなたが気に入らないの」
「……はぁ」
「ちょっと、はぁって
リョウさんのことバカにしてるの!?」
「いえ。
ただ、あなた達に気に入られたいと思ったことがないし
なんて答えたらいいかわからないので」
「…なんかムカつく」
後ろからぽそりと聞こえた。
リョウさんが言う。
「私はあなたみたいな人が
なぜ副社長の側で働いているのかと思うとイライラするの。
私は入社してからずっと努力してきたの。
いつか認めてもらうために…。
なのにぽっと出のあなたが副社長の秘書に選ばれて！
だから私はあなたが気に入らないの！」
彼女の瞳はまっすぐ私を見ていた。
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ルージュ - 猫好きさん» 早まるな！まだ生きれる！だから戻ってこい！！カムバァァァァック！！ (2019年1月26日 17時) (
レス) id: 92684cda39 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - く…わたしは…ｶﾞﾊｯ…もうだ……ダメみたいだ………ﾊﾞﾀｯ 死因；尊死&恥ずか死 (2018年12月25日 12時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - アオさん» ありがとうございます（*^_^*）がんばってみます！ (2018年9月9日 15時) (レス) id: fc3c38c34e (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 昨日の夜から読み始めたのですが、すっごく面白いです。夢主が照れているのが可愛くて、読んでいて楽しいです。これからも更新頑張ってください。 (2018年8月23日 14時) (レス) id: 9f57f7d7c8 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - Ｎさん» ありがとうございます！がんばりますね〜 (2018年7月6日 19時) (レス) id: fc3c38c34e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃々 | 作成日時：2017年9月17日 17時
