その１２ ページ12
元の部屋は私が取ってしまっているわけだし。
「ここで寝たり、上の別の部屋で布団しいたり」
「私がソファで…」
「それはだめ」
即答。
薄々気が付いていたけれどなんか悪い。
「気遣ってくれてありがとう。
でも大丈夫だから」
「そう」
それしか言えない。
仕方なく私も立ち上がり
ダイゴに続いて部屋に上がろうと思った。
するとダイゴが立ち止まり
私を見て言った。
「ねぇ、A。
抱きしめていい？」
「は？」
しかしダイゴはそれ以上は何も言わず私を見て返事を待っている。
………。
ただ私は頷いた。
それを見てダイゴはゆっくり2歩ほど踏み出し
やさしく私を抱きしめた。
お互いの体温が伝わり合う。
心拍数が上がる。
さらにこの前の月を見た日のことも思い出して
余計に心拍数が上がりそう。
胸がきゅっと締め付けられて少し痛い。
でも彼に触れられるのは不思議と心地よい。
自然と腕が動いて
気がつくと私は彼の腰あたりの服の端を軽く握っていた。
「A」
名前を呼ばれて我に返り
慌てて服を放す。
ダイゴは続けて言う。
「このまま一緒に寝ちゃおうか」
「それは無理」
「即答されるとなんだか悲しいなぁ」
笑いながらダイゴは言った。
それから私を放しながら言った。
「そう言うと思ったけれどね。
明日も早く仕事終わるといいな。
Aはちゃんと食べるんだよ」
「………」
「返事は？」
「わかってるわよ」
「顔が赤い」
「うるさい」
小さく言い返した。
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ここで小ネタ(作者のちっぽけなこだわり)
パート３、つまりは付き合う前までは
主人公さんがダイゴさんのことをほとんど
“彼”と言っていたのですが、
それ以降は“ダイゴ”と名前呼びがほとんどとなるようにしています。
一応心情の変化として入れているわけなのです。
ハイ。
たまに小ネタをはさんでいこうかなーっと思ってまーす。
そういえば、作者は最近ネタに困ってきました。
早いですね。
なのでリクエストあれば言ってください。
ネタをください。
しかし期待に添えるかどうかは別のお話でお願いします。
以上、作者のちっぽけなこだわり＆お願いでした。
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ルージュ - 猫好きさん» 早まるな！まだ生きれる！だから戻ってこい！！カムバァァァァック！！ (2019年1月26日 17時) (
レス) id: 92684cda39 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - く…わたしは…ｶﾞﾊｯ…もうだ……ダメみたいだ………ﾊﾞﾀｯ 死因；尊死&恥ずか死 (2018年12月25日 12時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - アオさん» ありがとうございます（*^_^*）がんばってみます！ (2018年9月9日 15時) (レス) id: fc3c38c34e (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 昨日の夜から読み始めたのですが、すっごく面白いです。夢主が照れているのが可愛くて、読んでいて楽しいです。これからも更新頑張ってください。 (2018年8月23日 14時) (レス) id: 9f57f7d7c8 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - Ｎさん» ありがとうございます！がんばりますね〜 (2018年7月6日 19時) (レス) id: fc3c38c34e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃々 | 作成日時：2017年9月17日 17時
