第八十五話 ページ35
Aはこれからどうするのだろうか。
ここにいてもらうことは構わない。
むしろいてほしいのが本音だけれど。
さらに一緒に過ごす時間が増えることで
少しでも自分のことを知ってもらいたいし、
Aのことも知りたい。
できる限り一緒にいたいとそう思ってしまう。
これが好意というものなのかなと思いつつ、
だいぶ疲れもとれたので片づけを始めた。
ある程度やりたいことを終えてリビングに降りる。
そろそろ昼食でも作るか。
とりあえず家にあるものを見てから決めようと動いていると、
Aがリビングに入ってきた。
そして言った。
「これから出かけてくるから。
何時に戻るかわからないから、ごはん、用意しなくていいわ」
心なしか沈んでいるような表情が感じ取れたが
なぜだか問うことができなかった。
「わかった。
いってらっしゃい、気をつけて」
「うん」
それだけ言葉を返すと
Aは出かけてしまった。
突然の行動にいまさら驚きはしないが、
表情が少し気にかかる。
僕に怒っているわけではなさそうだし、
怒りという感じでもなかった。
ちゃんと聞いて手伝えることがあればしてあげたいが、
Aが素直に話すとも思えないし、
そこまでの関係でもないと
言われてしまったらショックというか正論です、と
返すしかないし。
あー、
どうしたらいいかなぁ。
どうにか振り向いてくれないかと
そんな都合のいいことを考えながら調理にとりかかった。
それから仕事関係で再び呼び出され、
結局帰ったのは夜中であった。
しかしAは帰ってはいなかった。
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猫好き - 親父いいいい！婚約の雰囲気あざーーっす！ (2018年12月25日 11時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
白黒龍 - 私は1です。続きが気になります。 (2017年8月10日 11時) (レス) id: c6354e9b33 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - 私は1かな…続きが気になって…！ (2017年8月8日 0時) (レス) id: 69ba82f80a (このIDを非表示/違反報告)
アユミ(プロフ) - 私は、１で、続きがとても気になるのでまだ続けてほしいです。 (2017年8月6日 20時) (レス) id: d27fc7ca9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃々 | 作成日時：2017年5月6日 21時
