第八十一話 ページ31
『最近態度も少し変わってきてることだし？
もしかしてAにもそんな存在ができてもおかしくないし？
手厚く看病や面倒も見てもらってるしね〜ひとつ屋根の下で』
「からかわないでよ、ダイゴはそんなんじゃないって」
『そんなってなによ』
「だから、その、好きとかそんなの思ってないし。
ただ…」
『ただ？』
「少し興味があるだけ」
『興味？
もっと知りたいとかそういうこと？』
「そんな感じ。
あとは羨ましいと思った。
私とは違う普通の生活を送ってきた彼を見てそう思った。
おかしいかな」
『それはおかしくないわ。
まぁ好きとかそうでないとか置いておいて、
Aがせっかく興味を持ったのだからまだここにいてもいいんじゃない。
私たちはAについて行くから。
私はAがどんな答えを出しても否定はしないから』
「うん、ありがとう」
それから下に降りてシャワーを浴びて化粧も落とすと少し気が抜けたようで
一気に疲れが出た気がした。
身体はすっきりしたのに頭の中はもやもやしたちょっともどかしい感じがする。
服を着ながら昼間のことを思い出す。
あの人が言った言葉。
“ツワブキ家はいつでもきみを歓迎するよ”
ツワブキ家と言った。
ということはダイゴも入っている。
彼の気持ちなんてわからないはず。
なのにあの人はまとめて言ってしまった。
決めつけているのだろうか。
そもそも彼は私のことをどう思っているのだろうか。
その場の雰囲気や彼の優しさに甘えて私がここに居座っているようにも思えてきた。
本当は迷惑しているのではないだろうか。
考えながら台所へ行き水を飲む。
少しお腹すいたかも。
どうやら彼の帰りは遅くなりそうだし、買いに行くのも面倒だ。
自分で作るしかないか。
何作ろう。
とりあえず冷蔵庫を開けてみる。
調味料類が一般的だと思われるものはだいたいそろっているようである。
野菜もある。
でも私は普段料理をしないのでよくわからない。
とりあえず生で食べられそうな野菜を洗って切って食べる。
空腹が満たされたので食事はそれでよしとする。
『そんな食事でよく体壊さないわよね』
エーフィのお小言を無視して部屋に戻りベッドに横になる。
「ふぁ…眠い」
今日は精神的に疲れたな。
「おいで、エーフィ」
それからしばらくすると眠っていた。
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猫好き - 親父いいいい！婚約の雰囲気あざーーっす！ (2018年12月25日 11時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
白黒龍 - 私は1です。続きが気になります。 (2017年8月10日 11時) (レス) id: c6354e9b33 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - 私は1かな…続きが気になって…！ (2017年8月8日 0時) (レス) id: 69ba82f80a (このIDを非表示/違反報告)
アユミ(プロフ) - 私は、１で、続きがとても気になるのでまだ続けてほしいです。 (2017年8月6日 20時) (レス) id: d27fc7ca9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃々 | 作成日時：2017年5月6日 21時
