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『じゃあ私、煉獄先生の所へ行ってくるね』
4時間目の授業を終え、私は椅子から立ち上がった。
いってらっしゃい、と私のことを見送るしのぶちゃんと蜜璃ちゃんは、何処か不安げな顔をしていた。
『失礼します。。。』
社会科準備室の戸をノックし、中へ入る。
『煉獄先生？』
目の前の机に先生の姿はなく、どこかへ行ってしまったのだろうか、と考えたその時。
ガチャンと、戸に鍵がかかる音がし、私は背後から誰かに抱きしめられた。
杏「A！A！。。。会いたかった。。。！100年前からずっと、ずっと。。。！」
苦しそうに、言葉をつなぐ煉獄先生。
あまりにも突然のことで、今、自分の身に何が起きているのか、理解が追いつかず、私はそのまま身をこわばらせた。
しかし、私のことを抱きしめている煉獄先生のぬくもりや、心音を感じ、なぜか私は、彼が生きている事に安心感を覚えた。
杏「。。。。。すまない。。。あの時、君を一人にさせてしまって。。。でも今世こそは！」
煉獄先生のその言葉で、私はハッと我に返った。
『ちょっ！やめてください！！！いきなりなんなんですか？！さっきから訳の分からないことを言って、抱き着いたりして！！！』
ドンッと煉獄先生を突き飛ばす。
杏「。。。。。よもや。。。」
その私の言葉に呆気にとられる煉獄先生。
杏「。。。。。本当にわからないのか？！俺のことが！」
グイッと再び私に詰め寄る煉獄先生。
『知りません！私達は今日、初めてお会いしたはずですが？！』
違いますか？！と煉獄先生に言うと、彼は眉を下げ、悲しそうな顔をした。
杏「。。。。。そ。。。うか。。。すまない、俺の勘違いだった。。。教師として、不甲斐なし。。。」
許してくれ、と、頭を下げる煉獄先生。
『。。。。。もういいです。。。失礼します。。。』
そう言い、私は、社会科準備室を飛び出した。
『。。。。。あれ？』
ポタポタとほほに涙が伝う。
なんだろう？
なんで涙が？
。。。。。でも、何か、私、大切なことを忘れている気がする。
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りりむ(プロフ) - みんみさん» みんみさん、コメントありがとうございます！ついに煉獄さんが300億の男となりましたね！そんな煉獄さんの勢いに負けず、私もこの作品を素晴らしいものにできるように頑張ります！最後までお付き合いのほど、よろしくお願いいたします！ (2020年12月14日 16時) (
レス) id: b70c779254 (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 初めまして^ - ^いつも楽しみに見させてもらってます！切なくて尊いお話に感動しています！！無理せずに頑張ってください♪ (2020年12月6日 21時) (レス) id: 51bdc8dd02 (このIDを非表示/違反報告)
りりむ(プロフ) - 菫さん» 菫さん、コメントありがとうございます！この作品も、読者の皆様に感動とキュンキュンを与えられるような作品にしたいと思います！最後までお付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたします！ (2020年12月4日 12時) (レス) id: b70c779254 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - いつも楽しみにしてます！頑張って下さい(^^) (2020年12月2日 13時) (レス) id: 8bdaaad09a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりむ | 作成日時：2020年12月2日 13時
