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シルバー先輩との勉強はまた、リリア先輩とやるのとは雰囲気が異なり。
……ゆっくりとじっくりと。
……はっきりいえば。
……シルバー先輩がよくうたたねをするもので。
「……シルバー先輩……その、寝た方がいいんじゃないのか」
「……。……！……いや。おや……リリア先輩から言いつけられてるんだ、大丈夫だ。ええと……どこまで出来たか……」
……これではどちらが面倒を見られているのか分からないな、と内心溜息をつきながらも……起きている時の教え方は、リリア先輩そっくりにも思える。
……そういえば、教育をしたとか何とか言っていたような。
でも、そんなに年の差はないだろうにな、と思いつつ。
「……その、シルバー先輩」
「どうした？分からない単語でもあったか」
「……この寮の人達が、本気、でわたしに魔法を教えてくれたら……
3日でわたしは魔法を使えるようになるだろうか？」
「……何の話だ、いきなり」
シルバー先輩は眉間に皺を寄せ、首を傾げる。
脈絡のない話を始めたから当然だ。
……だが、本気だった。
「……リリア先輩は無理がないように、と……栓を外してくれた、と言っていたし、実際わたしも少し……ほんの少し、魔力が出てくるような感じがしている……けれど
みんなみたいな魔法は……使えない、です」
「……ここは一応、名門というくくりだから。みんな魔法の基礎はミドルスクールまでで優秀成績で終わらせているのが前提なんだ。魔法を始めたばかりのお前が急に追いつくのは無理だろう……？
……それに、お前の身が持つかわからない。魔法は……無限じゃない。魔法を使えば使うほど、体に疲労は溜まるし、ブロットも溜まる、と習っただろう」
「……なら、わたしはいつ魔法を使えるようになるんですか」
「……なんでそんなに焦っているんだ？」
わたしは何も言わず、なんでもないです、と俯いた。
……少し間を置いて、シルバー先輩はわたしの教材を閉じた。
「……鍛錬のためには心身ともに健康であるべきだ。少し、早めに休め」
「……わかりました」
わたしは大人しく教材を抱えて、部屋を出ようとして。
……肩に手を置かれて、振り向いた。
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リュウ(プロフ) - レンリさん» 読んで下さりありがとうございます！励みになります……！ (2020年9月2日 20時) (
レス) id: 4f9eddeefa (このIDを非表示/違反報告)
レンリ - 心が、ギュッと絞め付けられました。美しいお話だと思います。切なくて、美しいお話だとお (2020年9月2日 17時) (レス) id: cff600fdbd (このIDを非表示/違反報告)
リュウ(プロフ) - 瑠李さん» ふふ、いつもありがとうございます笑 マイペースに頑張っていきますのでお楽しみいただければ幸いです♪ (2020年8月30日 3時) (レス) id: 4f9eddeefa (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 初コメ失礼します。いつも楽しく読んでいます。私はリリア推しなので嬉しいです笑これからも楽しく読み続けます！更新待っています笑頑張ってください！応援してます。 (2020年8月30日 1時) (レス) id: 39848ca80e (このIDを非表示/違反報告)
リュウ(プロフ) - マザーグースさん» ご指摘ありがとうございます。ルークは名前呼びと愛称呼びを使い分ける人間ですので、場面場面でルークの意図や無意識などを自己解釈で書いております。お楽しみいただければ幸いです。 (2020年8月29日 21時) (レス) id: 4f9eddeefa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リュウ | 作成日時：2020年8月23日 3時
