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躊躇いがちにわたしをあてたトレイン…先生は、わたしが途切れ途切れに読み上げる単語を聞くと、よし、と頷いた。
クラスも少しざわざわとしている。
字読めなかったんじゃないのか？まだ2日しか経ってないぞ？
ディアソムニアで叩き込まれてるんじゃないのか？
「……授業中は静かに。……A、よく頑張っているな、その調子で研鑽せよ」
「ああ、トレイン。いや。そうですね、トレイン先生」
「……今後に期待する」
着席すると、エースがわたしのノートに「やったな」と、ピースサインの絵を添えて落書きする。
見れば、にや、と笑っていて。
わたしもこっそりと笑った。
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作者名：リュウ | 作成日時：2020年8月7日 13時
