ツン43% ページ10
Side 貴方
結局、まふくんと距離を近づけたと思いきや、その日のうちにぎこちなくなって…親睦会の間はまともに話せなくて、私から避けちゃうようなこともした…
『はぁ…』
帰りの支度をしてると思わずため息を零し動かしてる手を止めてしまうとろんちゃんが珍しく心配そうな顔をして私の目の前に座った
ろ「どうかしたの?A」
そう聞いてきた彼女は続けて「相談のるよ?」と言った、私はろんちゃんに対して軽く微笑んで、口を開いた
『ろんちゃん…まふくんの好きな人って誰だと思う?』
少し身を乗り出し、彼女に近づくとろんちゃんはビックリした顔をしながら、少し後ずさった
ろ「いつからまふくんって呼んでるの?!」
え、そこ?!と思いつつ、そういえば言ってなかったな〜とも思い、「登山の時だよ」と言うと、納得してくれたみたいで、もう一度口を開いた
ろ「相川くんの好きな人ね〜、割と近くにいるかもよ?」
そう言われ、考え込み、自分かもとちょっと思い、でも自惚れかもと思い、その考えを消し去る…
『私とまふくんの共通点と言えば読書だけだし…』
私がそう言うと、その言葉にろんちゃんは反応し、あれ?、と言い、続ける
ろ「相川くん、高校に入ってから読書始めたよね、元々音楽聴いたり歌歌ったりが趣味だ、って聞いたよ?」
その話を聞いて少し上の空になりながら、「そうなんだ」と一言言い、思う
私はまふくんのこと何も知らないんだ
とね…趣味も今まで知らなかったし、考えてみれば、得意科目や好きな食べ物、嫌いなもの、誕生日、何一つ知らないんだ…何一つ…
『ちょっと外の空気吸ってくるね』
親友にそう一言言い、部屋を出て、もう既にバスが並んでる、宿の外のベンチに座り、今までの出来事を振り返る…
?「そこでなにしてるの」
右から声がして振り返ると、そこに立っていたのは、綺麗な白髪のあの人で
『まふくん…』
私の愛しい人…
ま「なんかさえない顔してたからさ…」
頭を掻きながら言った彼を可愛いと思い、もっと知りたいと思った…
『ねぇ、まふくん、趣味ってなに?』
ま「え、…読書…だよ」
その言葉に苦笑いを浮かべて、「そっか」と答えるしか私にはできなかった…
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セーフだよね!?まだ1日だからセーフよね?!
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美雲 - 面白くて今日、1日でパート1から全て読んでしまいました!更新、お待ちしてます! (2020年3月20日 18時) (レス) id: 5c54d7ec1f (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - アスリさん» そうですかね?(笑)ちょっと丸くなったかもしれません! (2016年1月13日 19時) (レス) id: 17f5c0bd21 (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - 夜猫さん» ありがとうございます!未だにこの作品のまふくんのキャラがどんなのかわからないですけど(笑)ツンデレに近づいてくれると嬉しい(笑) (2016年1月13日 19時) (レス) id: 17f5c0bd21 (このIDを非表示/違反報告)
アスリ(プロフ) - おーツンデレ率が7:3になっきた♪(´∀`*) (2016年1月10日 0時) (レス) id: 24e178830e (このIDを非表示/違反報告)
夜猫(プロフ) - ツンデルは思ってることを間逆に言ったり?たとえば『好き』っていいたいのに『きらい』って言ったり照れ隠しのとき冷たい態度になるとかですかね?あまりあてにしない方がいいですよ←←←← (2016年1月9日 21時) (レス) id: bf8d0cbdd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花ノ絵 | 作成日時:2015年12月25日 12時