【ら運営】転生したら言葉通じなかったわ【gnki】

分岐点を越えられない ページ29

神｢落ち着いて、周りを見てごらん｣

｢……みずうみ、？｣




見覚えのある場所。

神様と出会った湖だ。



神｢君は1つ目の分岐点で死んじゃって、また異世界に来た初日に戻ってきたみたいだね｣

｢……なに、それ、どこの異世界生活ラノベ……っ、うぇ｣

神｢落ち着きなってば｣



気持ち悪くて、吐きそうになる。

今回の分岐で、何がダメだったと思う？
そう、尋ねられる。



｢…分からない｣

神「聞き方を変えるね？ 君が誰かを助けようとした時、誰かに邪魔されなかった？」



邪魔？

……らっだぁさんが取り残された時に、きょーさんに止められた事？
それが邪魔なんだろうか。



神「じゃあ、きょーさんが邪魔したのはなぜ？」

「意味がわからない…」

神｢答えは、“君に記憶を取り戻して欲しくないから”｣

｢え、？｣

神｢分岐点を越えるには、みんなに“記憶を取り戻して欲しい”って思わせなきゃいけないんだ」



ため息をついて、神様は言う。



神「“記憶を取り戻して欲しくない”って考える人が多ければ多いほど、Aの行動は制限されて、きょーさんみたいに止めてくる人が多くなるよ｣

｢どうして…｣

神｢こっちの世界の君はかなり危ないことに巻き込まれていたみたいだからね
“記憶を取り戻して欲しくない”って考えてる君の仲間は、君を守るために危険なことから遠ざけようとするんだ｣

｢そんなの、どうすれば…だって私何も頼んでない！｣

神｢…まあ、そうだね
でも君は前回で魔法の使い方を覚えたでしょ？
上手く使えば、1人でも大丈夫だって彼らを安心させることぐらい可能だよ｣



そう言って、神様は離れていく。



｢ま、まってどこいくの｣

神｢お迎えが来たからね、君の｣

｢私まだっ｣

神｢頑張って、A｣






光が消えた時、背後の草むらが鳴った。


……無傷のれうさんが、そこにはいた。

はは、本当に戻ったんだ。
どうしよう、私はどうしたらいいんだろう。




(A……？ 大丈夫？)






この人達を、守れるのかな。
















ーーー
ネタバレになりそうで黙ってましたが、リゼロに影響受けてこの作品作りました(by作者りりべら)

やばい話が重くなっちゃいそー()

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