3 ページ5
(gt視点)
昨日は人が来ていた、サボらずちゃんと見張りの責務を果たせ。
それを忠告したのは俺だった。
だけど、まさか2日連続で来てるだなんて思うわけが無い。
「ぐ、ぐちつぼさん」
gt「そいつの素性を聞いたか？ 名前は、どこから来たかも確認したのか？」
「…そ、れは……」
gt「俺の連れだ、お前たちはもう戻れ」
なんで庇ってんだろ、このふたりは正しいし、むしろ勝手に入ってきてるのはこの子の方なのにな。
そそくさと戻っていく2人は、小さな声で嫌味を言う。
「年下のくせに、らっだぁ様から気に入られた位で調子に乗りやがって」…まあ、聞き慣れてるから気にはしないけど。
「庇ってくれたの？ いいんだ、そんなことしちゃって」
gt「…なんで来た？ 次はマジでないからな？？」
「ふふ、わかったぁ、次は許可とってから来るね」
gt「許可ってどういう………ん？」
後ろに小さな影が見える。
身を乗り出してみれば、それは黒猫だった。
…しかも、らっだぁの。
gt「…あやめ、こんなところにいたのか」
「この猫さん、あやめちゃんって言うんだ、可愛いね」
gt「俺の知り合いのペットだ、なんでこんなところに…」
森でくつろいでたところを見つけたんだ、草原に近かったから、もしかしたらこっちから来たのかなぁって。
そう言う彼女に納得した。届けに来てくれたらしい。
「この子、飼い主さんのところに連れて行って貰ってもいいかな、ぐちつぼさん」
gt「…勿論、というかなんで名前…」
「さっきの人達がそう呼んでたでしょ？」
別に知られて困るものじゃない、けど。
こっちだけ知られているのはなんだかいい気分じゃない。
gt「お前の、名前は？」
「私？ そっか、お友達になるにはまず自己紹介だもんね」
gt「は？誰が隣国の奴なんかと、」
「Aって言うんだ、こっちの国じゃ珍しい響き…だと思うんだけど、どうかな？」
A…？どこかで聞いたことあるような。
いや、あの国に友人なんて居ないから気のせいだよな。
「助けてくれてありがとう、ぐちつぼさん」
gt「…敵対国の人間を、助けた覚えはない」
「ツンデレだ」
gt「なんか言ったか？？(圧)」
「ごめんなさい」
いつだったか、軍の誰かが言っていた手のひらくるくるスクリュードライバーというのはこいつの事なんだろうな…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 205人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「gttb」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りりべら(プロフ) - 神崎いのりさん» ご愛読ありがとうございました！ リアルが多忙になってきて更新が遅くなりますが、別作品も見て言って貰えると嬉しいです！ (2022年9月4日 16時) (
レス) id: 981ea3431f (このIDを非表示/違反報告)
神崎いのり(プロフ) - 完結おめでとうございます！！読むたびに続きが気になって気が付けば最後まで読んでしまいました…w 最後の方は涙が止まりませんでした。りりべらさんの小説本当に大好きです…！これからも是非応援させてください…！ (2022年9月2日 13時) (レス) id: b90c6d901b (このIDを非表示/違反報告)
りりべら(プロフ) - あいらさん» ありがとうございます！面白いと思って貰えるような作品が作れて良かったです！ もうひとつの方も頑張っていきます！ (2022年8月19日 14時) (レス) id: 981ea3431f (このIDを非表示/違反報告)
あいら(プロフ) - 完結おめでとうございます！とっても楽しく読ませていただいてました！もうひとつの方も面白くてとても好きです！これからも応援しています！ (2022年8月19日 11時) (レス) id: 0ceca43302 (このIDを非表示/違反報告)
りりべら(プロフ) - なのさん» ありがとうございます！感動的なシーンって難しいですね…w読んでいて引き込まれるような作品作りを目指して頑張ります！ (2022年8月18日 19時) (レス) @page29 id: 981ea3431f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りりべら | 作成日時：2022年8月9日 3時
