正しい愛情

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Aside


小野D「ねぇ...Aちゃん」


A「はい?」


小野D「一つ気になってた事あるんだけど、

聞いていい...?」


小野さんが申し訳なさそうに私に話す。


A「どうしたんですか?」


小野D「Aちゃんが長袖着るのって、

虐待の傷を隠す為...?」


A「!!?」


小野さんの言葉にとっさに左腕をかばう。


小野D「そのリアクション...

事実みたいだね...」


A「なんでそれを小野さんが...(汗)」


小野D「さっき櫻井さんが言ってたんだよ...

「Aちゃん、

服の話をした時腕気にしてたんだよね...」

って...」


必死に隠そうとしていた事が無意味だった事に

変な笑いが込み上げて来る。


A「そうですか...wバレてたんですか...w」


自然とうつむく私。

こんな状況になれば、

「時間との問題」だと思っていたけど

こんなに早くバレるとは思っていなかった。


小野D「ご、ごめん!

誰でも隠したい事あるよね!?(汗)」


A「大丈夫ですよw

「時間との問題」だと思ってたんでw」


小野D「そ、そっか...(汗)

それでさ...傷、手当てしたいから

少しだけ...見せてくれないかな...?」


小野さんがしゃがみ、私の手を優しく握る。

正直、小野さんの優しさに甘えたいですけど、

事務所さんから許可が下りていない今は、

まだ芸能人と一般人...

それに、この傷を見せて

また皆さんを重い空気にしたくない...


A「お気持ちは嬉しいですけど、

皆さんが事務所さんから許可をもらっていない

今は、まだ芸能人と一般人です。

皆さんに迷惑はかけられません。」


小野D「め、迷惑なんか!」


A「私が皆さんに傷を見せるのは、

事務所さんからシェアハウスの

許可が下りた時ですw

それまでの間は、

この何とも言えない特別な感覚を

味わわせてくださいw」


(おそらく、明日にはあの家に

戻ってるんだろうな...)

そんな事を思いながら小野さんに返事をした。

私がそう言うと、小野さんは

「そっか...wじゃあおやすみ」

と微笑み、部屋のドアを閉めた。

とりあえず私は、日課のゲームをするために

床に座った。

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