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37. ページ38

中村side


櫻井「そう言う事か...」


隣に座ってた櫻井さんが小声でつぶやいた。


杉田「櫻井さん?」


櫻井「さっきAちゃんと話したんだけど、

服の話をした時、腕気にしてたんだよね...

あの時、虐待の傷を気にしてたんだ...」


鈴村「孝宏、それホンマか...?」


櫻井「あぁ...それにAちゃん、

俺が部屋を出てすぐに咳してたんだよ...

多分、普段から『話す』って事を

あんまりしないんだと思う...」


神谷「じゃあ、今まで無理してたって事...?」


小野D「そんなのさっきまで全然...」


櫻井「Aちゃん、心の底からアニメと声優

好きだから、俺達に心配かけさせないように

頑張ってたのかも...」


皆の話を聞く度に苛立ちが増してきた。

(Aちゃんがずっとこんな状態だったのに、

親はAちゃんを捨てて夜遊び...?

ふざけんな!!)


「落ち着け」って心の中で止めようとしたけど

遅かった...

気付けば俺の体はは玄関に向かっていた。

だけど、誰かに手首を掴まれて

動けなくなった。

この手...声を聴かなくても分かる...

杉田だ...


杉田「中村、どこに行くつもりだ?」


中村「決まってんだろ。

Aちゃんの親探してぶん殴って来る。」


杉田「落ち着け中村。顔も知らない、

どこにいるかも分からない状態で

どう探すんだ?」


中村「そんなの、そう言う所探しまくれば

見つかるだろ!!」


杉田「中村!お前の気持ちも分かる。

正直、俺もやれるもんなら今すぐやりてぇよ!

でも、よく考えてみろ?

Aちゃんは俺らにそれ望んでんのか?

「自分の為に好きな人が

自分の親殴って欲しい」

って、思うか...?

Aちゃんは俺らのファンだぞ...?」


杉田が初めて俺に怒鳴った。

でも、そのおかげで目が覚めた。

何言ってんだ俺...

杉田が言ってるのが事実じゃねぇか...


中村「っ...ごめん、

ちょっと頭冷やして来る」


そう言って、俺はリビングを出た。

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ユズ酒(プロフ) - ちーかまさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて光栄です!!「正しい愛情〜2〜」の方もよろしくお願いします!! (2018年10月21日 22時) (レス) id: 37d1608eab (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま - はじめまして!お話読ませていただきました!なんかスッゴクリアリティがあって、現実にもありそうな感じ(?)で....とにかくスッゴク尊敬してます!これからも頑張ってください!!←語彙力 (2018年10月21日 10時) (レス) id: 8f9925b559 (このIDを非表示/違反報告)
ユズ酒(プロフ) - ryoriisaさん» こちらこそよろしくお願いします! (2018年9月26日 23時) (レス) id: 37d1608eab (このIDを非表示/違反報告)
ryoriisa(プロフ) - ユズ酒さん» これからよろしくです! (2018年9月25日 23時) (レス) id: 6d61661040 (このIDを非表示/違反報告)
ユズ酒(プロフ) - ryoriisaさん» 分かりました! (2018年9月25日 22時) (レス) id: 37d1608eab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユズ酒 | 作成日時:2018年8月22日 22時

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