正しい愛情

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小野Dside

あの時、仕事終わりで

たまたま潤君とばったり会って

一緒に住んでるシェアハウスまで帰ってた。


福山「今日、下野の唐揚げだってw」


小野D「マジ!?やった!!」


(唐揚げ〜♪唐揚げ〜♪)


なんて脳内で鼻歌歌いながら歩いてたら、

潤君がシェアハウス近くの公園の前で

急に足を止めた。


小野D「ん?潤君どうしたの?

急に止まって...」


福山「小野君...あの人...」


潤君の目線の先には、

公園の真ん中で空を見てた

Aちゃんがいた。

今すぐにでも消えちゃいそうな雰囲気を

かもし出しながら月を見てたAちゃん。

そんな情景が絵画みたいで

すごいキレイだった...


福山「こんな時間にお月見ですかね?」


小野D「でも、今日三日月だよ?」


なんて、冗談まじりで潤君と話してたら

Aちゃんが首に手を持って行ってた。

俺は

「Aちゃんが本当に消えちゃうんじゃ!?」

って、思ってたら勝手に体が動いてた。

結局、俺の勘違いだったけど

潤君と途中で合流した鳥海さんで

Aちゃんの話を聞いたら

壮絶過ぎて涙が溢れていた。

「なんで、こんなにいい子が

こんな目に合わないといけないんだ...?」

頭の中はそればっかりだった。

「少しでもAちゃんの表情が

戻ったらいいな...」

って思って、

自分のリスクも考えずに

思いきってAちゃんを

シェアハウスに誘った。

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