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夜も21時も過ぎたころ
普段なら寝てる時間の弟妹も興奮してて、
まだ眠くない!!だの、
レンレンと一緒に寝る!!だのと
駄々を捏ねている

それでも母親は強制的にお風呂へ連れいき
2人を寝かす為にお布団の引かれた部屋と
消えていった

「お子ちゃまはもう寝る時間やけど大丈夫?」

酔っ払った大人達を遠巻きに見ながら
窓際に座ってた私の方に廉くんがやってきた

『お子ちゃまって、もう高校生ですけど!』

「そうやった?」

『歳だって2歳しか変わらないのに子供扱いせんといてや!!』

そう言ったらダハハッって笑って
悪い悪いって頭をグリグリと撫でられた

それは弟妹達にしてたのと同じ様に

だけどもやっぱりちょぴり喜んでしまう自分もいたりして

「だってあいわからずちっこいねんもん(笑)」

父も母もそれほど小柄でもないのに
ばぁちゃんからの隔世遺伝か私の背は小さい

「初めて会った時から全然伸びてへんのちゃうん?」

そんな訳あるかい!

廉くんと初めて会ったのって確か今の弟くらいの歳の頃だった

当時単身赴任だった父

1歳の弟とお腹の中には妹がいて
大変だからとここで暮らしたのは
妹が1歳になる頃までだっただろうか

少し離れた所にある小学校は全学年合わせて
も30人くらいしかおらず

私はいつもこのお隣の「廉くん」と一緒に登下校してたのだ

父の単身赴任が終わり私達家族も大阪へと戻った

それから夏休みの度にここへ来てはひと夏を過ごしてる

廉くんは成長する度に信じられないくらいカッコよくなっていって

好きにならざる得なかった

カッコよくて
ちょっとイジワルで
だけど優しくて
笑うと可愛いそんな人

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作者名:Riri | 作成日時:2021年9月13日 3時

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