TWISTED WONDERLAND【EPISODEofHEARTSLABYUL 】 (ページ12)

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私はトレイからのアイコンタクトに困惑しながらもリドルに向き直る。

『入学初日なんだし大目に見てあげてよ…』

「待て。俺は魔法が使えないんだから入学しないぞ」

ジトーと私を見る男の子

「ちょ！ココは普通流れに乗るところでしょ！？」

「まだ寝言を言っているのかい？黒い馬車が魔法の使えない人間を迎えに行くはずが…」

〈その者の言うとおりだ〉

リドルの声を遮った闇の鏡

「！？鏡から顔が…！」

「闇の鏡が…」

「反応した…？」

「どういうことだい？」

〈その者からは魔力の波長が一切感じられない…色も形も一切の無である〉

一切の…無…？
私は信じられずに彼を見上げる。

リドル達も信じられないという顔をしている。

「言っただろう、俺はただの高校生だ」

「信じがたい話ですね」

カツカツ、と杖を鳴らしながら学園長が歩いてくる。
どうやらあの猫ちゃんを追い払ってきたようだ。

しかし闇の鏡が言った事が事実であるならこの学園に入れる訳にはいかないと学園長が言った。

「闇の鏡に元いた場所まで送り届けてもらいましょう」

そういうと男の子は安堵した。
ウーン、私はもっと話したかったけど…｡

仕方ない、と頭を振り闇の鏡を見る。

「闇の鏡よ！この者をあるべき場所へ導きたまえ！」