. ページ29
クッションを差し出して、そこに座るように促す
『えーと、紅茶と珈琲とココアどれがいいかな?』
長い脚を小さく折りたたんで、ちんまりと座ってる姿が可愛いく思えてしかたない
『あ!ホットワインもあるよー。温めるだけのやつやけど』
普段めっちゃ美味しいホットワインを出してる優太くんに出すにはおこがましいけど、一応聞いてみた。
「あーじゃぁ……ホットワインで!」
『え?』
選ばられる事のないであろうと思ってたソレを頼まれて、少し驚く
『いいの?絶対優太くんのが美味しいよ?』
「どんなモンか飲んでみたいなーって」
そういうもんなのか……
キッチンの隅においてあるボトル封を切る。
クリスマスマーケットで飲んだホットワインが美味しくて、そこに売られてたボトル入りのを購入した。ノエル柄のラベルが可愛い。
マグカップ2杯分のホットワインをお鍋に入れ、弱火で温める。
ふんわりと甘い香りとスパイスの香りがたちはじめて、クツクツといいだしたところで火をとめて、マグカップへとそそいだ。
キョロキョロと居心地の悪そうに相変わらずちんまり座ってる優太くんに、熱々のホットワインを差し出した。
形のいい唇を尖らせて、息を吹きかけてる姿も、恐る恐る飲んで「アチッ!」ってなってる顔も可愛いくて、可愛いくて……ふと、気になってた質問をしてみた。
『ねえ、優太くんて今いくつやっけ?』
「23です」
フゥフゥとホットワインを冷ましながら答えてくれた。
23歳か……何も知らない男の子って訳にはいかないよね……優太くんにも、オトコ、になる瞬間があるんだろうか?
ちょっと見てみたいなーなんて思いながら、私もホットワインに口をつける
そーだチーズケーキ……こんな時間だけどいいかな?
『チーズケーキも食べる?』
「あー、さっき買ってたヤツですか?いただきます!」
何の躊躇もなく食べれる所に若さを感じながらも、コンビニの袋からチーズケーキを2つ出して、お皿へ並べた。
「ん!これめっちゃ美味いですね!」
目をまん丸にして、嬉しそうにパクパク食べる姿がまたまた可愛い……やっぱり、オトコ、になる瞬間なんてないのかもなんて、思ってしまった。
701人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Riri(プロフ) - ericerestiaさん» こちらこそ、読んでいただきありがとうございました!!やっぱり付き合うきっかけって気になりますよねー。いづれ描きたいと思います。廉くんの反応も含めて考えてはいたのでそのうち形にできたらと思います。 (2019年9月1日 20時) (レス) id: 0b07168624 (このIDを非表示/違反報告)
Riri(プロフ) - あさひさん» そう言って貰えて嬉しいです!!付き合うきっかけになったエピソードは書いては消して、書いては消してでなかなか納得のいく物が出来上がらずにお蔵入りになってしまいました。また上手く纏まったら書きますね!! (2019年9月1日 20時) (レス) id: 0b07168624 (このIDを非表示/違反報告)
ericerestia(プロフ) - 岸くんのステキなラブストーリーありがとうございました。私も付き合うことになった瞬間や、それを廉くんが聞いたときのリアクションなど知りたいです。もしよろしければお願いいたします! (2019年9月1日 14時) (レス) id: bfa1763544 (このIDを非表示/違反報告)
あさひ(プロフ) - 全然お腹いっぱいじゃないです!まだまだいけます!!もっと岸くんとイチャイチャしたいですー!!終わっちゃうのが寂しすぎます…(切実)二人が付き合うきっかけになった出来事とか読んでみたいです!いきなりのリクエストすみません… (2019年8月31日 22時) (レス) id: 1753a678de (このIDを非表示/違反報告)
Riri(プロフ) - あさひさん» あさひさん!コメントありがとうございます。私岸くんの1番の魅力ってそのギャップだと思っていて、それをこのお話で如何に表現できるかと思い書いてますので、伝わっててめっちゃ嬉しいです! (2019年8月26日 22時) (レス) id: 0b07168624 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Riri | 作成日時:2019年7月20日 6時