【暗殺教室】幼馴染み→恋人part6［赤羽業］ (ページ23)

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カルマが渚の頭を上げさせた瞬間、渚がカルマの顔を思いっきり殴る。

「…そんだけ？」

だが殴られた本人は平然として渚にビンタを食らわす。渚も負けじとカルマの顔を蹴る。

2人の口からは血が流れていた。

「カルマ君…わざと渚君の攻撃受けてるね」

「渚の攻撃だって効いてるはずだぜ。1年みっちり鍛えられて来たんだから」

「カルマ君は過程を重んずる戦闘暗殺者です」

駆け引き、戦略、倒し方。

そんな戦いの先にあるのがカルマの暗殺。

「片や渚君は純粋暗殺者」

ただひたむきに勝利につながる一撃を探し続ける

「そんな渚君の一撃一撃を堂々と受け止める。そうやって勝てば渚君も敗北を認めざるをえないでしょう」

全く違った暗殺の仕方。考え方も倒し方も全然違う。

カルマが思いっきり渚の顎を殴り上げる。そしてトドメかのように足を振り上げカカト落としを決めた。

渚はうつ伏せに倒れ動かない。

カルマside

カカト落としを決めてうつ伏せに倒れる渚君。俺は離れた所に落ちてたナイフを拾い上げ彼の元に向かう。

…こんなに

自分の思いをさらけ出せる場所なんて…

もう二度と無いだろうな。

数々の出来事が脳裏に流れる。チラッと殺せんせーを見る。

…でも殺すよ殺せんせー。

先生の隣にいる彼女にも視線を持って行く。心配そうな不安そうな顔をしている彼女を見て不覚にも愛おしく思ってしまった。

…大丈夫だよ、A。

Aがくれたこの戦い…無駄にはしないよ。

それに、

それが正しいと信じてるから。

俺は渚君に向かってナイフを振り下ろした。