好きって言って【黒尾鉄朗】

5 ページ5

.




｢あーあ、まじ辛い｣

｢確かにあれはガード強すぎるよなあ｣

｢プライドとかもう関係なくね？あれは｣

｢もうさ、一つ一つの仕草が無理。我慢出来ない｣

｢頑張れとしか言えねぇな｣




日が経つにつれ、欲求不満が積み重なり、だんだんとバレーの調子がわるくなっていく黒尾。


ぼーっとしてたり、集中してるようでしてなかったり。


これ以上部活に支障がくるようじゃ困る。




｢話せば話すほどやりたくなんだろ。
なるべく話さないようにすればいいんじゃねーの｣

｢それも、辛いだろ。まあ、話して辛くなるよりはいいけど｣

｢じゃあそうしてみれば？？｣




ていうかそうしてほしい。




ほんとに話にならないくらいプレイが上手くいかない。


黒尾のせいだけではないんだけどさ。







.

6→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す